内容説明
「うつ」が何度も何度も繰り返される。薬も効かず、いつまでも治らない。13年もの間、うつ病といわれ苦しんできた著者が、ある本の記述から実は双極性障がいなのではないかと疑う。診察を受け、診断は双極性障害。薬が変わり、治療が変わり、著者は急速に回復に向かう。現在、双極性障がいと上手につきあっている著者が、長年の闘病生活を語り、双極性障がいの全貌を明らかにする。本書は、双極性障がいを持ちながら普通の日常生活をおくるコツを読者に伝えるピアサポートブックである。
目次
第1章 双極性障がいとは(躁状態の症状;うつ状態の症状 ほか)
第2章 私の双極性障がい(思春期;青年期 ほか)
第3章 治療について(受容;薬物療法 ほか)
第4章 上手につき合っていくコツ(注意サインと対処法;上手につき合うコツ)
第5章 当事者インタビュー(Aさんの場合;Bさんの場合)
著者等紹介
加藤伸輔[カトウシンスケ]
1975年生まれ。うつ病、統合失調症という診断を経て、双極性障がいと診断されるまでに13年を要した。その後、自身の障がいを受け入れてリカバリーの道を歩んでいる。現在はピアサポートグループ在の運営をはじめ、積極的にピアサポート活動に取り組む。また自身の経験や体験に基づく講演活動なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のほほん堂
3
主語などの言葉が足りていない気がします。それで読んでいて著者の個人的な事情なのか、それとも双極性障害の一般の事情なのか区別がつかずに混乱をしているのかも?例えば、「頑張れ」という言葉は著者はうれしいとされていますが、急性期の当事者に「頑張れ」なんて声をかけてはいけない訳で。医師による監修もなく、あくまで著者の個人的な症状を書いた本だと思います。それはそれで貴重な当事者の本だと思います。2017/05/13
みのにゃー
2
患者目線の本。薬について、医者について、食べ物について、睡眠について。非常に具体的でわかりやすい。図書館で借りたけど、これは手元に置きたい。2018/05/08
askmt
1
当事者の当事者による事例紹介。どこまで一般性があるのかはわからないという前提で、彼にとっての病状の理解や対処法などが実感をともなってよくわかる。2020/09/04
アンパン
1
当事者の体験談が書いてあり、当事者からの各気分安定薬などの薬に対する感想などが書かれていて、よい。102ページの生活リズムチェック表も利用できそう。状態が悪化しそうな危ないサインや躁状態のサインが一人一人違うのも興味深かった。患者さん一人一人、自分が危ない時(症状悪化時)のサインを知っておくことの意義がよくわかった。(それは一人一人違うので、自分はどういうことで躁状態のリスクが高まってるとわかるのか、一人一人が知っておくことが必要だと思ったから)。最後の当事者インタビューも貴重な当人からの話を聞けて良い。2020/05/30
vagabond
1
患者のエピソードが載っていて、参考になった。2019/01/13