感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
plum
4
ひとつの臨床モデル(サリー)の治療に臨席しているような感じで章が進んでいく。下向き矢印法の分かり易さ「認知モデル」状況→自動思考→反応(感情,行動,身体),「スキーマ」中核信念→媒介信念(ルール,構え,思いこみ)→自動思考,「認知の階層」中核信念→媒介信念→状況→自動思考→反応。つい出来合いのワークシート(ツール)に目が行くけれども,AWAREとかコーピングカードの恩恵でしのぐような患者の日々に,認知的スキル(解釈バイアスへの気づき)を教えるテキストとして優れているように思う。2015/11/04
まなまな
1
CBTのプロセスや理論について丁寧に解説されている。1つの事例の中でのやり取りが大抵の章でピックアップされている。 治療同盟を何より大切なこととしており、だからこそ叶うのかもしれないが事例のセラピストは結構介入的だなと思った。訳本なのでもちろんすべてがすべて日本で適用できるわけではないだろうが、日本ではこの言い方をしたらクライエントはどう思うだろうという話しかけ方がいくつかあった。2023/08/25
Shiho Ishimoto
0
訳本なのでちょっと読みにくい。事例形式なので理解しやすい。介入にいたるまでの心理教育、アセスメント、介入し始めてからもクライアントのフィードバックが大切だということを気づかされる。2017/12/08
つなぐ
0
認知行動療法のテキストで海外の著者によるものなので、敷居は高いですが、読み始めてビックリ、一つの事例を解説する形で話が進み、翻訳も読みやすいためスラスラ読めます。私は認知行動療法が中心のカウンセリングを受けた事がありませんが、認知行動療法が主体でないカウンセリングを受けている人が、セルフヘルプとして使ってみて、どういう事をカウンセリングに期待するか考えるのにもよろしいのではないでしょうか。自動思考や媒介信念、中核信念という用語は、非専門の抽象的な思考内容を上手に伝えるのにも使えるのでないでしょうか。2017/06/21
D
0
わかりやすいすい2016/07/04