内容説明
精神疾患の生物学的な指標(biological maker)は、精神科医の長年の夢!ビックデータ・アプローチからだけでなく、臨床観察に基づいて得られたデータから、より精緻な治療への指標となる研究成果が満載!日常診療を大切にすることでインパクトのある情報を世界に発信することを示した著書である。
目次
精神疾患の遺伝的側面
統合失調症の血中バイオマーカー―産業医科大学精神医学教室での研究結果から見えてきたもの
抗精神病薬の副作用に関連する遺伝子研究―病的多飲を中心に
統合失調症や気分障害のMRの最新知見バイオマーカー
統合失調症やうつ病の認知機能への影響
気分障害のバイオマーカー
不安障害のバイオマーカー
モノアミン・トランスポーター遺伝子多型と抗うつ薬への反応性
薬物反応性のバイオマーカー
血中薬物濃度からの薬物の有効性や有害事象発現の予測
薬物相互作用
嗜好品(タバコ・コーヒーなど)の薬物血中濃度への影響
症状精神病のバイオマーカー
高齢者のメンタルヘルスにかかわるバイオマーカーとしての唾液中3‐Methoxy‐4‐Hydroxy‐Phenylglycol(黒川町研究)