内容説明
統合失調症をもつ患者さんをとてもうまく支える25例の家族。その語りから学び、そして、真似る。ほかの家族は、どのように統合失調症をもつ患者さんの回復を支えているのか。患者さんとうまく付き合い、効果的な対処法を実践し、患者さんが回復に向かうためのヒントが分かりやすく色刷りで強調されている。
目次
第1章 統合失調症治療と家族
第2章 患者をうまく支える家族の真似をしよう
第3章 家族会で生き生きと話す明るい家族
第4章 外来診察室での家族の語り
第5章 患者の入院をめぐっての家族の思い
第6章 「真似」をして「変身」しましょう
著者等紹介
渡部和成[ワタベカズシゲ]
1951年愛知県生まれ。1977年3月名古屋市立大学医学部卒業。同年4月愛知学院大学歯学部助手(大脳生理学)、1982年12月同講師。この間の1981年から1982年、アメリカ・カリフォルニア工科大学生物学部リサーチフェロー(神経生物学)。1987年4月八事病院(愛知県)精神科医師、1997年9月同副院長。2009年4月恩方病院(東京都)副院長。2012年4月より北津島病院(愛知県)院長代行就任予定。医学博士。専門は統合失調症治療(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
3
統合失調症の患者さんを家族に持つ人の支援書、だと思って読んだのだけれど、具体的な症状についての対処法、というよりは、大まかに、「患者さんの言う事を批判的に見ないで、支持的に、肯定的に接する事が大事ですよ」という事「だけ」が延々と書かれていたように思われた。 やたら著者がやっている家族向けセミナーを推してきているあたり、具体的な事はセミナーに参加してね、って事なんだろうか。 なかなか統合失調症を患っている人の家族が、こんなに病気を受容する事は少ないだけに、こうなったらいいけどね、とは思った。2020/09/17