感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るうるう
1
さまざまなパーソナリティ障害について、遺伝的、生物学的、社会学的、生育環境等、さまざまな側面から、脳科学や遺伝子分析をふまえて総合的に考察した大著。たとえば反社会性人格障害について、脳の機能障害や遺伝子に基づく脳の特性との関連が指摘される。同時に、環境因子や本人の意思との関連も述べられる。とはいえ、だ。「ガダカ」のような遺伝子選択が現実に可能となりつつあることを思い知らされる。これも人類の進化、なのだろう。人間のパーソナリティについて視野が広がったことは確か。 2015/03/23
まいこ
0
それぞれのパーソナリティ障害についてとても具体的な例が出てくるけれど、ちょっと変わり者だったり、個性の範疇に入るのではと感じてしまう例もあり、障害という枠に入れる必要があるのかとも。 日本人の多くが依存性パーソナリティ障害になってしまうだろうし、社会や文化によって変わりうるものが障害なのかとも。2013/11/06