内容説明
マスターソンの四十年にわたる人格障害研究の集大成。境界性、自己愛性、スキゾイド人格障害についてその病理と治療を詳細に論じる一方、彼自身の考察の変化も含め、治療経過を生き生きと明確に記述している。
目次
1 理論(正常な自己の発達における母親または主要な養育者の役割―二十五年後;境界性人格障害における母親または主要な養育者の役割―二十五年後)
2 臨床(診断―境界性、自己愛性、およびスキゾイド人格障害に対する精神力動的アプローチ;鑑別診断―人格障害と他の障害の鑑別;鑑別診断―対象への防衛的焦点づけ)
3 治療(解離性防衛と父親喪失に対する悲嘆の徹底操作;自己愛性防衛、見捨てられ抑うつ、および前エディプス葛藤の徹底操作;神経症防衛とエディプス葛藤の徹底操作;人格障害における親密性―精神病理と治療)
著者等紹介
佐藤美奈子[サトウミナコ]
1969年愛知県生まれ。1992年名古屋大学文学部文学科卒業。翻訳家。英語の学習参考書、問題集を多数執筆
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年愛知県生まれ。1966年名古屋大学医学部卒業。精神科医、臨床心理士。現在、桜クリニック勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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