内容説明
急性期の精神科入院患者の10%が呈するといわれるカタトニア症候群について、診断・治療の指針を初めて明確に提示した。51例の豊富な症例、診察手順、評価尺度、鑑別診断、歴史的背景、電気けいれん療法、神経生物学、病態生理等々、精神科医はもちろん、救命救急医、神経内科医、研修医、精神生物学研究者にも役立つ、カタトニアのすべてを含む最新ガイドブック。
目次
1 カタトニア:歴史的背景
2 カタトニア症状は識別可能である
3 カタトニアの様々な顔
4 カタトニアの鑑別診断
5 カタトニアは見分けることができ臨床上よくみられる症候群である
6 カタトニアの治療:過去
7 今日のカタトニア治療
8 カタトニアの神経学
9 未来への帰還
著者等紹介
Fink,Max[FINK,MAX] [Fink,Max]
1945年New York医科大学を卒業し、医師になった。1946‐47年にアメリカ合衆国の軍隊で軍医を務め、臨床研修とフェローシップ参加後、神経内科(1952年)、精神分析(1953年)、精神医学(1954年)の専門医を取得。その後は、1962年よりWashington大学教授、1966年から1973年までNew York医科大学教授、1972年から1997年までStony Brook New York州立大学精神神経学教授、1997年から同校の名誉教授を歴任している
Taylor,Michael Alan[TAYLOR,MICHAEL ALAN] [Taylor,Michael Alan]
現在、Michigan医科大学精神医学の非常勤臨床教授とIllinois州にあるRosalind Franklin大学精神医学の名誉教授を併任している。1965年にNew York医科大学を卒業し医師となり、1966年から1969年までNew Yorkで精神医学の研修を受けた。その後、New York州とChicago地区での研修トレーニングプログラムを指導し、Rosalind Franklin大学精神医学及び行動科学の教授や主任教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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