内容説明
身体拘束・隔離の最小化を意図しつつ、実施する際には最良の形をとるというのが、現場のあるべき姿である。本書は、中間法人日本総合病院精神医学会の公式な指針として、精神病床のみならず一般病床の内容も盛り込んで作成した。従来、身体拘束・隔離に関する議論は人権の視点が大きかったが、本指針では医療安全の視点を最大限加え、現場で真に役立つことを意図した。
目次
1 身体拘束(定義;適応;実施手順と診療録への記載;実施上の注意点;緊急事態発生時の対応)
2 隔離(定義;適応;実施手順と診療録への記載;実施上の注意点)
3 行動制限最小化委員会(診療報酬上の規定;行動制限最小化委員会の設置推奨の背景;行動制限最小化委員会の指針)
4 身体拘束・隔離の最小化(最小化の目標と意味;代替手段の検討;環境誘発の興奮の回避;教育・研修)
5 一般病床における身体拘束(日本医療機能評価機構の基準;一般病床における身体拘束の指針)