出版社内容情報
東洋思想の「気」、「心身一如」(こころと身体は一つであるという考え)の視座から、東洋医学と心理療法の融合を目指す新たな心理臨床入門書。
内容説明
気という実体は、東洋医学では「生命エネルギー」、心理臨床学では「情報」、宗教学では「スピリチュアリティ」に相通じる概念であり、その流動する気を「いのちの働き」として捉えることができる。「気」の臨床知を導入した画期的な書。
目次
第1章 東洋における気の思想(「陰陽五行」の世界観;「易」の思想)
第2章 東洋医学における気の意味(東洋医学の視座;気が流れる身体;気はこころ;東洋医学の治療のプロセス)
第3章 気功における気の働き(気功の歴史;気功の定義;気功のメカニズム;外気功は深層意識の働き)
第4章 東洋における象徴的身体(多元的な身体;「内経図」における象徴的身体;「練丹術」という技法)
第5章 気の心理臨床の視座(気の働きの構造;心理療法の視座;初回面接の重要性;心裡臨床におけるスピリチュアリティ(霊性))
著者等紹介
黒木賢一[クロキケンイチ]
1951年、兵庫県生まれ。カルフォルニア州立大学(ヘイワード校)大学院、教育心理学研究科臨床カウンセリング専攻、修士課程修了。芦屋心療オフィス所長を経て、大阪経済大学人間科学部助教授。臨床心理士。(財)関西カウンセリングセンター評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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