内容説明
本書は、摂食障害をかかえた十代の若者たちの家族、特に両親に向けて書かれたものです。両親は、摂食障害の原因などではなく、治療に積極的に参加し、子どもの健康を取り戻すための支援ができる力強いパートナーであるとして、家庭、そして治療の場で親にできることを細かく丁寧に解説しています。
目次
1 出発:摂食障害のわが子を助けるための第一ステップ(今すぐ、行動を起こしてください;力を合わせましょう;「なぜ?」に時を無駄にしてはいけません)
2 摂食障害の理解(敵を知る―摂食障害の複雑さ;子どもの頭のなかを覗いてみましょう―子どもの行動の裏にある歪んだ考え方;どのような治療選択肢があるのでしょうか―拒食症、過食症に最適な治療法について研究から明らかになっていること)
3 治療活動の開始:子どもの回復を助けるためにどのように日々の問題を解決していけばよいのでしょうか(変化の責任を担っていく―摂食障害の治療に家族アプローチをどのように生かしていったらよいのでしょうか;支援的役割―他の方法でわが子の回復に関わっていくにはどうしたらよいのでしょうか;団結力の活用―どのように足並みを揃え、摂食障害と戦っていったらよいのでしょうか;勇気と情報をもち続け、自己決定力を維持していくために―わが子のために力を尽くしている専門家と協力して取り組むためにはどうしたらよいのでしょうか)
著者等紹介
ロック,ジェームス[ロック,ジェームス][Lock,James]
スタンフォード大学において児童精神科・小児科教授および児童青年のための摂食障害プログラムディレクターを務める
グラン,ダニエル・ル[グラン,ダニエルル][Grange,Daniel Le]
シカゴ大学精神科助教授、シカゴ大学病院において摂食障害プログラムディレクターを務める
上原徹[ウエハラトオル]
1988年新潟大学医学部卒業。医学博士、精神保健指定医、日本心身医学会認定医、日本総合病院精神医学会指導医、臨床心理士。2002‐2003年シドニー大学客員教授。現職、群馬大学医学部附属病院精神神経科講師
佐藤美奈子[サトウミナコ]
1992年名古屋大学文学部文学科卒業。翻訳家。英語の学習参考書、問題集を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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