出版社内容情報
《内容》 精神医学がかつてないほど注目を浴び、また必要とされている現在、精神科医の臨床力がますます問われるようになってきている。本書では、精神科臨床学の真の担い手である著者が、研修医をはじめ精神医学を学ぼうとするすべての人に向けて、精神科臨床の基礎から実践までをわかりやすく解説、臨床現場に必要な感覚を養うことができる。
目次
第1講 「精神」の扉を開く
第2講 脳と心
第3講 「私」が立ち上がるとき
第4講 言葉への道
第5講 臨床的他者論―患者とどう向き合うか
第6講 精神科面接の基礎
第7講 治療と文化―臨床をとりまくもの
第8講 精神科臨床のゆくえ
著者等紹介
内海健[ウツミタケシ]
1955年東京都生まれ。1979年東京大学医学部卒業。東大分院神経科にて臨床に従事。1995年帝京大学医学部精神神経科学教室。同助教授。専攻は精神病理学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arisa
1
本当にいい本だった。考えること、好きな部分、言葉にできない気持ち、たくさんある。とてもとても、一言でまとめることなどできない。ので、自分の心の中でしばらく楽しむことにする。一つ言えることは、この本を読むことは自分にとっての鮮烈な他者体験であり、キラキラした自己が何度も産まれかわったということである。2023/05/29
カイザー
1
読みやすくわかりやすい、そして内容の濃い一冊です。なんとなくですが、著者の人柄の良さが感じられ、読んでいて心地良いです。事例も統合失調症を中心に、結構載っています。2013/11/12
まめ
1
非常に読みやすく一気に読み通すことができた。 全8編の講義からなっており、精神科医として、どのように患者、他者に向き合ったらよいのかを改めて考えさせられた。2013/01/20
うめ0505
1
遺伝子の乗り物であるはずの生体が、主体というヘゲモニーを持つ。精神はこの逆転劇から始まる。深い本です。2011/08/26