内容説明
青少年の問題行動をさまざまな角度から考える。母子コミュニケーション、摂食障害、暴力、薬物非行、ひきこもり、ドメスティック・バイオレンス、地域環境と犯罪など、いま最も関心の高い問題を取り上げ、子どもたちの巣立ちをどのように援助すればよいのか探っていく。
目次
対人関係における被害体験と加害行動―自他のバウンダリー(限界)を確認するために
青少年の被害体験と加害行動をめぐって
乳幼児期の母子コミュニケーションからみた両義性と両価性
軽度発達障害のある子どもたちにおける被害体験と加害行為―共生するために尊重されるべき異文化
青少年の手首自傷(リストカット)の意味するもの
摂食障害における「満たされなさ」―星の王子さまとキツネにならって
衝動統制障害としての薬物非行と性非行―愛着と対象関係のつまずきから
女子少年院在院者の性被害経験
激しい暴力を暴発させた少年の心の限りと広がり
殴る男、殴られる女、そして子どもたち
ホームレス―その被害体験と加害行動
少年非行の変化
地域で犯罪から子ども達を守るために
著者等紹介
藤岡淳子[フジオカジュンコ]
大阪大学大学院人間科学研究科
小西聖子[コニシタカコ]
武蔵野女子大学人間関係学部
田中康雄[タナカヤスオ]
国立精神・神経センター精神保健研究所
小林隆児[コバヤシリュウジ]
東海大学大学院健康科学研究科
安岡誉[ヤスオカホマレ]
札幌学院大学大学院臨床心理学研究科
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