出版社内容情報
《内容》 戦後間もない頃、当時日本で必要とされていながら本格的に学ぶことのできなかった臨床神経内科学を学ぶために渡米。そしてレジデント期間中に、神経疾患の診断には神経病理学の裏付けが必要であることを痛感する。その後、神経病理学一筋の道を歩み、“平野小体”の発見等、その発展に計り知れない貢献をしてきた。そして今、この50年を振り返り、代表的な研究とそれにまつわる思い出を貴重な写真を交えながら興味深く語る。
《目次》
まえがき
神経病理回想五十年
神経病理学入門までの思い出
I.学生時代
II.米国でのインターンとneurology residency
III.神経病理学に
グアム島での研究(前編)
I.グアム島へ
II.Guam ALS
III.Parkinsonism-dementia complexPDCon Guam
グアム島での研究(後編)
IV.PDCの神経病理
V.おわりに
脳浮腫の電顕による考察の回想
中枢神経系の髄鞘の構造解析についての回想
I.はじめに
II.末梢性髄鞘
III.中枢性髄鞘
IV.脳浮腫に伴う有髄線維の変化の解析
小脳における異常シナプスの研究を振り返って
I.Purkinje細胞のunattached spine
II.小脳腫瘍
筋萎縮性側索硬化症の神経病理学的研究についての思い出
I.Bunina小体
II.Spheroid
家族性ALSの神経病理
I.後索型
II.Lewy小体様封入体
III.SOD1
神経系腫瘍の病理診断についての思い出
I.内胚葉性上皮性嚢胞
II.馬尾部の傍神経節腫
III.Weibel-Palade小体
AIDSの神経病理についての思い出
あとがき
内容説明
戦後間もない頃、当時日本で必要とされていながら本格的に学ぶことのできなかった臨床神経内科学を学ぶために渡来。そしてレジデント期間中に、神経疾患の診断には神経病理学の裏付けが必要であることを痛感する。その後、神経病理学一筋の道を歩み、“平野小体”の発見等、その発展に計り知れない貢献をしてきた。そして今、この50年を振り返り、代表的な研究とそれにまつわる思い出を貴重な写真を交えながら興味深く語る。
目次
神経病理回想五十年
神経病理学入門までの思い出
グアム島での研究
脳浮腫の電顕による考察の回想
中枢神経系の髄鞘の構造解析についての回想
小脳における異常シナプスの研究を振り返って
筋萎縮性側索硬化症の神経病理学的研究についての思い出
家族性ALSの神経病理
神経系腫瘍の病理診断についての思い出
AIDSの神経病理についての思い出
著者等紹介
平野朝雄[ヒラノアサオ]
1926年、群馬県富岡市生まれ。新潟高等学校から京都大学へ進学。1952年、医学部を卒業後、大阪の米軍病院、ニューヨークのHarlem病院でインターンを終了、1954年からBellevue病院、1955年からMontefiore病院で、1年目および2年目の神経学レジデントをする。1956年から1年間の神経病理学のフェローをした後、1957年からは同病院の神経学のチーフレジデントを終了し、1958年から再び神経病理学のフェローに戻る。1959年にはNIHの客員科学者として筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究のため、その多発地域として知られていたグアム島に渡り、数多くの業績を残す。1965年にMontefiore病院に戻り、神経病理学部門の主任となるとともに、1968年からはAlbert Einstein医科大学病理学講座の助教授、1971年からは教授、1974年からは神経科学講座の教授も兼務し、1995年からは最初のHarry M.Zimmerman神経病理学教授も兼任している
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