内容説明
「ボーダーライン」の患者さんをどう扱うのか?患者さんを好きになってしまったら?など、精神療法家であるなら必ずや直面する難問に、著者は真摯かつウィットに富んだ語り口で答える。自らの心の流れに逆らわない「自然流」の精神療法とはどのようなものであるか、日々の実践とスーパービジョンで培われた著者の考えに、精神医療に従事する者であれば、思わず唸らせられる一冊である。
目次
治療開始に際して―どのようなスーパーバイザーを選ぶか?
あなたは精神療法家に向いているのか?
初回面接
療法家は自分を表してよいのか?
精神療法に技法(テクニック)はあるのか?
療法家が「自然に」ふるまうこと
精神療法と夫婦の関係とはどこが違うのか?
「ボーダーライン」の患者さんをいかに扱うのか?
精神療法とロジャーズ
患者さんに腹が立ったらどうするか?〔ほか〕
著者等紹介
岡野憲一郎[オカノケンイチロウ]
1956年千葉県生まれ。1982年東京大学医学部卒、精神科医、医学博士。現在、米国カンザス州ショウニー郡精神衛生センター医長、米国認定精神科専門医、精神分析家
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