内容説明
アルコール依存症者、身体障害者や精神障害者、ひとり親家庭、パニック障害に苦しむ人たち、うつ病の人たち…今、新しいセルフヘルプの会が次々と登場しています。本書は生きていくのが難しくなった人に「セルフヘルプというもうひとつの生き方」を伝える本です。
目次
わかちあいから(同じ体験をした人と出会いたい;慰めあうのではなく ほか)
ひとりだちのために(たよりあうのではなく;体験で確かめられた情報 ほか)
ときはなちのために(気持ちをときはなつ;自分を尊敬する ほか)
なりたちをめぐって(選ぶ自由と自発性;共通の体験と仲間意識 ほか)
会のまわりの支え(仕事としてかかわる人たち;ボランティアと専門職 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
未知亜
2
共通の問題や過程を話しかける口調でやさしく書いてあって読みやすかった。具体例も多く、大変参考になった。2013/06/22
井上岳一
0
セルフヘルプグロープは、アル中患者がつくる「AA」が有名だけど、そのセルフヘルプグループについて、やさしく解説した本。ハウツー本ではないので具体的な方法についてはほとんど語られないが、その底に流れる考え方がわかるので参考になる。「わかちあい、ひとりだち、ときはなち」というプロセスは、どんな人や組織にも通用する考え方だと思った。2013/07/19
アマテラス
0
セルフヘルプグループは…AA(アルコホリック・アノニマス)やGA(ギャンブラーズ・アノニマス)、NA(ナルコティック・アノニマス=薬物依存)に代表されるステップやミーティングを中心とした、わかちあいによる回復と生き方の転換を図るグループと… MDA(うつ・気分障害協会)などのように、おもに情報交換や互助を目的としたグループに大別されるが、その意図する所は当事者を【孤立】させない事を旨としている。 取っつきにくい面もあるが何よりも自分のペースで行える利点がある。