内容説明
これまでの論文の多くがクレペリンの業績の一分野のみを取り上げているのに対し、本書はその全体を視野に入れ総合的に論述している。しかも横断的広がりのみでなく、クレペリンの生涯に亙ってそれを縦断的にも追跡してある。
目次
第1章 クレペリンの生活史
第2章 クレペリンへの影響―18・19世紀の精神医学、合理主義と臨床経過研究のはざまで
第3章 「科学と世界観」―クレペリンの精神医学理解と隣接部門に対する関係
第4章 精神病理学と疾患分類学―基本構造と時期的発展
第5章 クレペリンと20世紀末の精神医学
第6章 まとめ クレペリンと臨床精神医学―10の命題