内容説明
もはやそれは“甲斐なき努力の美しさ”ではない。忍耐と緻密な臨床眼とを必要とするが確実な回復への道である。新しい地平の開けを感じさせた『精神科治療学』の連載が大幅な加筆を得て一般に公開される。
目次
第1章 精神科医の常識であってよいであろうこと
第2章 新米精神科医時代の体験から学んだこと
第3章 電撃療法のこと
第4章 病棟・患者・看護スタッフ・医師のこと
第5章 精神病院の夜回診のこと
第6章 再発のこと
第7章 慢性分裂病の治療とたかが体重などのこと―初歩的な中医学・漢方・舌診をふくめて
第8章 月経のこと
第9章 いわゆる治療困難・処遇困難例について
第10章 安定しない慢性病態について
第11章 薬物療法についての雑感