目次
分裂病の現象学と進化論的思弁
シニフィアンの観点から見た分裂病症状
「意味志向」とシニフィアンの動的差異―内省型分裂病の一考察
分裂病者の両価性と二重見当識―制度性と固有性
分裂病者における身体の位置―性的身体に翻弄される心的装置
分裂病症状のレベルと人格水準―「全部取られてしまったら、ただ目を開けているだけということになるでしょうね」
表出症状としての分裂病性言語表現―患者の書字表現と医師の書字記録に表出されるもの
分裂病の性転換妄想:二症例による検討
妄想型分裂病とパラノイア―妄想の体系化をめぐって
内因性若年―無力性不全症候群についての一考察―初期分裂病症状スペクトラムの一症状群として
「背景思考三層構造」仮説―「背景思考の聴覚化」説(中安)への疑義とその改訂