内容説明
本書は、子どもの治療で当面する「やっかいな事態」の数々を通して、精神療法の面白さと人間の知を豊かにする「楽しみ」を刺激してくれる。そして、なによりもそれを語る「語り口」が、ほのぼのとして「楽しい」。
目次
やっかいな事態(精神療法の開始と利益に関するやっかいな事態;精神療法における関係にまつわるやっかいな事態;精神療法における自由と限界にまつわるやっかいな事態;精神療法の行なわれる時間、場所、構造をめぐるやっかいな事態;精神療法における、物に関するやっかいな事態)
やっかいな事態再考
忘れられないやっかいな事態(やっかいな母親;「シュマコが言う」;遊戯室の恐怖;おもらし美人;魔法陣;バルコニー;私がもっとも教えられた症例;私がどのようにナルシシズムを学んだか;“ハヌカーおめでとう”;1955年当時の精神遅滞の症例;ヘンリー)