内容説明
本書は、現在活躍中の著名な精神科医が、自分の留学体験を、どこを拾い読みしてもいいようなア・ラ・カルト形式で綴ったものである。どこを読んでも面白く、読者は、自分が留学生の主人公になった気にさせられる。留学ということだけでなく、異国にいる日本人の心の機微が読者に伝わってくる。また、フランス文化、フランス人の特徴なども良く理解できる。読みだしたら止められない一冊である。
目次
出発まで
旅立ち
パリ到着
ヴィッシーへ
ヴィッシーの患者と精神科医
ムーランの精神病院
アンリー・バリュックに会う
ピショー先生御不快
フランスの男たち、女たち
家族を迎える
対人恐怖のこと
ラ・ボルド病院
ボヌイ実験学校
帰国
10年後の今日に