さわる文化への招待―触覚でみる手学問のすすめ

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790714118
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

内容説明

見えない世界をみる!中途失明した著者が、見えない人生のなかで気づいた豊かな触生活(旅行・点字・花見・武道)。さわって「みる」楽しさを紹介し、読者を触文化の旅へと誘う。

目次

第1部 希望にさわる―手探りと手応えの二〇年(三つの“しょく”で読み解くわが半生―ある講演会から;前例がないワークショップへの挑戦)
第2部 情熱にさわる―点字と展示をつなぐフィールドワーク(点字学事始;“気づき”と“築き”の博物館論)
第3部 景色にさわる―身体で切り開く研究と遊び(ふらふら、すらすら国際交流;いきいき五感力)
第4部 歴史にさわる―生き方としての障害論(麻原彰晃への旅、麻原彰晃からの旅;近代日本を照射する視覚障害者たちの“見果てぬ夢”)
そして「触常者宣言」が生まれた―むすびにかえて

著者等紹介

広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
国立民族学博物館民族文化研究部准教授。1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、障害者文化論。2001年より国立民族学博物館に勤務。2006年3~9月、民博において企画展「さわる文字、さわる世界―触文化が創りだすユニバーサル・ミュージアム」を担当。企画展終了後、「触文化」「フリーバリア」などをキーワードとしつつ、“さわる”ことをテーマとする講演、ワークショップを各地で行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taverna77

3
オヤジギャグから異文化論までぎっしり詰まった一冊。ユーモラスにかつコントラバーシャルに。読み応えあります。しっかりと受け止めて私が今できることをやろうと前向きに思える一冊でもあります。2023/01/26

アセロラ

2
点字の50音表のようなものが載っていて、懐かしく思いました。たしか小学校の授業で習って、ポツポツと点字を打つ経験もしたような気がします。なん十年もたって(泣)思い出しました。家でもお手洗いのリモコンに点字がありました。残念ながら私の指先は触常者のみなさんのように発達していなきので指先では読めませんが、点字のことが気になるきっかけになりました。2018/08/26

あこぶ~

2
2回借りて2回とも延長して熟読しました(遅読なだけですが(^^;) 歴史もわかってスゴく読みやすい・・・ですが駄洒落好き(否⇒ユニークな文字遊び)な点は私好みではあるけど、同音異義語が多くて音訳者泣かせだわぁ(笑) お気に入りは「悩み悔やみは後にして、とにかくムヤミヤタラに『闇』を楽しんでやろう。」 DID(ダイヤログインザダーク)に興味津々ながら東京(しかも週末のみ)開催なので二の足を踏んでて民族博物館でやってくれないかな~、と期待してる次第ッス! てか万博公園にあるのね♪ いつか行くぞ! 2016/10/28

west32

1
目が見えないのより、触ると言う知覚を利用して。2016/07/26

okatake

1
13歳で失明し、京大を卒業、現在は民博の研究員(教授)をされている著者。コラムやエッセイをまとめたものなのでちょっと内容があちこちいっている感じはします。でも、視覚障害者の歴史や麻原彰晃についての章など、視覚障害者の置かれてきた歴史など興味深い論考が含まれていました。視覚がないマイナスではなく、視覚を使わない。使わないからこそできること、発想の転換など興味深く読むことができました。バリアフリーではなく、フリーバリアなのですよ。2016/04/19

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