内容説明
われわれは、今、どこにいるのか。東京オリンピック、三種の神器、花登筐、ミニスカート、牛乳神話、『沈黙の春』、ボブ・ディラン…。「黄金の六〇年代」の舞台裏で、いったいなにが終焉し、なにが出現したのか。
目次
1 生活(スポーツする身体の六〇年代;一九六〇年代の花登筐のしごと;三種の神器―国民各層から消費者大衆へ;牛乳神話の形成―一九六〇年代の食文化;一九六〇年代初頭の綿製品国際取極会議の歴史的意義)
2 身体(ミニスカート神話―若者の身体とファッション;自由よ、自由よ、われらをどこへ連れてゆくのか;「二人」の戦後史試論―六〇年代に何が変わったのか;病いの消滅―「らい」から見る六〇年代;分裂病の六〇年代―転換期の精神医学;『沈黙の春』の騒々しさ―化学物質の六〇年代)
3 意識(“マクルーハン”とはなんであったか;「まだ暗くなっていない」―ボブ・ディランの六〇年代;「五月革命」と大学;国家と愛―『期待される人間像』をめぐって;「近代」の奔流と逆流―六〇年代日本精神誌の一側面)
著者等紹介
富永茂樹[トミナガシゲキ]
1950年生れ。京都大学人文科学研究所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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