出版社内容情報
中国広東省と湖南省、韓国、台湾および日本の現地調査に基づく事例を分析し、アジアの土壌汚染問題の現状と解決策を真摯に提言する。
内容説明
経済成長が著しい中国では、金属鉱山・製錬所や化学工場の排水による水質汚濁、土壌汚染、農作物汚染が深刻化しており、各地に「がんの村」が発生している。韓国や台湾でも土壌・地下水汚染が発生し、土壌汚染防止法が制定されている。本書では、中国広東省と湖南省、韓国、台湾、日本の現地調査にみる土壌汚染問題の現状を分析しつつ、その解決策を提言する。
目次
中国の土壌汚染の現状
中国広東省の土壌汚染
中国広東省の「がんの村」涼橋村
中国広東省「がんの村」上〓(く)村
中国湖南省の土壌汚染
中国湖南省・洞庭湖の水質汚染
中国と日本の土壌汚染対策の比較
中国の土壌汚染対策への提言
韓国の土壌汚染
台湾の土壌汚染―台南市安順工場における土壌・水質汚染
日本の土壌汚染
東京・築地市場移転先の東京ガス豊洲工場跡地の土壌汚染
四日市の廃棄物問題と土壌汚染
著者等紹介
畑明郎[ハタアキオ]
兵庫県、1946年生まれ。京都大学大学院工学研究科博士課程修了、商学博士。現職:大阪市立大学大学院経営学研究科教授、環境政策論
田倉直彦[タクラナオヒコ]
大阪府、1968年生まれ。和歌山大学経済学部卒。現職:毎日新聞大阪本社地方部記者。1993年、毎日新聞社入社。大阪本社京都支局配属。以降、富山支局、大阪本社特報部、社会部などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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