内容説明
南海の楽園は、西洋諸国による植民地化や外国の観光業者とメディアによる構築された幻想だろうか。本書は、観光地化やキリスト教化を通して変化したその「楽園」を、オセアニア、特にフィジーとその周辺に生きる人びとの経験と文化から考える。
目次
第1章 観光ガイドブックを読む
第2章 空港のある町―ブレタの集住化とエコソフィー
第3章 南太平洋の「地酒」カヴァ―偏見と迫害を超えて
第4章 問い直されるカストム―生ける身体と始源の記憶の体現
第5章 男女の織りなす二次元世界
第6章 女になりたい少年と男になりたい少女―フィジー人の第三の性
第7章 神が創った現代世界―キリスト教化のなかのトーテミズム
著者等紹介
河合利光[カワイトシミツ]
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、園田学園女子大学名誉教授。同大学・大阪大学講師。社会人類学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 年金制度は誰のものか