内容説明
従来の協同性が崩壊、混迷を極める現代に若き論客たちが軽やかに世界を往来、藝術空間や思想、文化をひとまたぎ!人が新たな公共性をいかに獲得するかについての新鮮な着想がここに!もはや本書は現代を読み解くための必携書ともいえる。
目次
第1部 グローバリゼーションと現在の世界(現代食文化におけるグローバリゼーションの一断面―牛肉食の神話;「白い箱」の並びと「木の箱」たちの行方―中国重慶市・四川省の歴史的街並再生の事例;一八世紀末ロンドンにおける音楽の多様性―古楽アカデミーにおける大陸の作曲家の受容を中心に;R.I.O.にみるグローバリゼーションの時代のロック・ミュージック―ボードレールへのオマージュとして)
第2部 グローバリゼーションの中の新たな公共性(グローバルな公共性と功利主義―平等の深みへ;衝突するアメリカの公共哲学―教育・宗教・戦争;国際的武力介入の変容とM.ガルドー「人間の安全保障介入」の可能性)
第3部 グローバリゼーションと日本のナショナリズム(浮世絵に見る「黎明期の近代ナショナリズム」;「大東亜文化建設」と「日本音楽」―第二次世界大戦期における音楽プロパガンダ構想についての一考察;日本発エンターテイメントとグローバリゼーション―フランスにおけるマンガ文化受容の歴史;シャア・アズナブルは、三島由紀夫の「憂国の念」に応えたのか―共同性なき「われわれ」の共生のために)
著者等紹介
平井達也[ヒライタツヤ]
1964年生まれ。詩人
田上孝一[タガミコウイチ]
1967年生まれ。社会主義理論学会事務局長。倫理学・社会哲学専攻、博士(文学)
黒木朋興[クロキトモオキ]
1969年生まれ。上智大学非常勤講師。フランス文学専攻、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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