• ポイントキャンペーン

ワードマップ
防災・減災の人間科学―いのちを支える、現場に寄り添う

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 265,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788512184
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C1036

出版社内容情報


「災害大国」と言われる日本。多くの悲惨な経験を受け、防災・減災を目標にした研究や活動が日々続いています。しかし、計画性や効率性、そして万全の正しさを求めすぎると、それらも、被災した現場や、災害に備える現場からは、かけ離れたものになってしまいます。著者らは、現場に関わるなかで生まれた反省を手がかりとして、「恊働的実践」と「アクションリサーチ」という2つのキーワードを軸に、防災・減災への取り組み方を徹底的に再考します。防災心理学、災害社会学、リスク・コミュニケーションなど旧来の研究分野の枠を超え、災害の現場に寄り添い、現場とともに考えるためのキーワード集です。

[本書のキーワードから]
恊働的実践/アクションリサーチ/ローカリティとインターローカリティ/物語設計科学/減災/安全・安心/災害は忘れた頃ににやってくる/自助・共助・公助/エスノグラフィー/インタビュー調査/現場に入る技術/正常化の偏見/ジョイン&シェア/災害報道のリアリティ/防災マニュアル/防災計画/集合的即興ゲーム/メディアイベント/心のケア/喪失とトラウマ/災害ボランティア/秩序化のドライブ/足湯隊/外部支援者/軸ずらし/物語復興/復興曲線/待つ/生活防災/防災と言わない防災/防災と言わない防災/正統的周辺参加/恊働想起/クロスロード/ぼうさいダック

内容説明

災害の現場から生まれ、現場へ還る智恵。「恊働的実践」と「アクションリサーチ」を核とした50のキーワードで、人間科学の新たな実践を展望。ともにアクションするために。

目次

第1部 視点と姿勢(恊働的実践;アクションリサーチ ほか)
第2部 災害情報(正常化の偏見;ダブル・バインド ほか)
第3部 被災者支援と災害ボランティア(心のケア;喪失とトラウマ ほか)
第4部 災害復興(復興とは?;世直し/立て直し ほか)
第5部 地域防災と防災教育(生活防災;防災と言わない防災 ほか)

著者等紹介

矢守克也[ヤモリカツヤ]
1963年生。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。博士(人間科学)。ヨハネス・ケプラー大学客員教授、ウィーン環境大学客員研究員などを経て、京都大学防災研究所教授。京都大学大学院情報学研究科教授。主な専門領域は、社会心理学、防災人間科学

渥美公秀[アツミトモヒデ]
1961年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了後、ミシガン大学大学院(社会心理学専攻)へ留学。Ph.D.(心理学)取得。神戸大学文学部助教授、大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。主な専門領域は、グループ・ダイナミックス

近藤誠司[コンドウセイジ]
1972年生。京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻博士後期課程在学中。1994年、NHKに入局。京都、東京、神戸を経て、現在、大阪放送局報道部専任ディレクター。1995年に起きた阪神・淡路大震災では初日から現地取材にあたる。以来、災害関連の番組を数多く制作。NHKスペシャル『MEGAQUAKE 巨大地震(第2回)』で内閣総理大臣賞(科学技術映像祭)受賞。ニュースのシリーズ企画『震災メッセージ』で総務省消防庁第9回防災まちづくり大賞を受賞

宮本匠[ミヤモトタクミ]
1984年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。現在、同研究科博士後期課程所属、日本学術振興会特別研究員。新潟県中越地震の被災地でのフィールドワークを継続しながら、独自のインタビュー手法「復興曲線」による研究を進めている。主な専門領域は、グループ・ダイナミックス、災害復興学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/07/09

こばこ

1
ゆっくり2ヶ月掛けて読了。 災害が起こる前・起こっている最中・起こった後の人間の心理・行動について詳しく読み解いている本で、特に起こった後のケアにウェイトが占められていた感があり、東日本大震災を視野に入れるなら、「今」読まれて欲しい本だと感じた。 そのなかで、研究者が被災者のために出来るアプローチがまず「ただ傍に居る」ことであるとの指摘は個人的には非常に斬新で、眼からうろこが落ちた思い。 あと、「生活防災」の考え方は個人的に感じていることを補強する感じ。 再読、周辺の書も読み、理解を今後深めたく思う。2011/12/03

tjZero

0
天災が頻発するわが国には、”防災学”という独立した学問が必要なんじゃないか…と思わせる用語解説集。痛みからの回復…という意味では、医療や介護、虐待や犯罪被害者などへのケアにも通じるし、連携して知見を高め合うべきだとも思われる。2020/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2356000
  • ご注意事項