出版社内容情報
奇想天外な設定で私たちをアナザー・ワールドへと誘い出すSFの世界。全貌がつかみにくい数々のSF叢書を、古書を中心に入手しやすさを考慮しながら体系的に紹介する。入門者から上級者まで、ポップでマニアックなSFガイドブック。
1 空想科学小説叢書列伝
(1)角川文庫「SFジュヴナイル」――SFファンへのひとつの入り口
(2)『SFファンタジア』――目に訴えるガイドブック
(3)「世界SF全集」――名作SFの集大成
(4)「コバルト翻訳SFアンソロジー」――珠玉の短編を精選
(5)立風書房「海外SF&ファンタジー」――中国系作家・イタリア作家も紹介
(6)「別冊奇想天外」――雑誌形態のアンソロジー
(7)久保書店「Q-TブックスSF」――なんと、まだ入手可能な巻も!
(8)久保書店「SFノベルス」――Q-Tにつづく第二の久保SF
(9)講談社文庫BX①――「海外SF傑作選」
(10)講談社文庫BX②――「ヒューゴ・ウィナーズ」
(11)講談社文庫BX③――その他アンソロジー&個人作品
(12)「スペース・アドベンチャー・シリーズ」――徳間ノヴェルスの海外SF
(13)「NW-SFシリーズ」――五巻で惜しくも中断!
(14)海外SFノヴェルズ①――これで大人の仲間入り?
(15)海外SFノヴェルズ②――まだ終わったわけではない!
(16)「青心社SFシリーズ」――とっても貴重な作品リス②――ローダン作家たちの単独作品は?
(9)ドイツ③――手塚治虫に影響したドイツSF
(10)ドイツ④――『鼻行類』はとってもキュート!
(11)ドイツ⑤――ガイルとフリッツは「科学解説的」ジュヴナイル
(12)オーストリア①――ドイツ人じゃなかったフランケ
(13)オーストリア②――同じ作品だったドレツァール
(14)フランス①――ユートピア小説を読むならレチフ
(15)フランス②――モーロワ読むならハヤカワ版で
(16)フランス③――ミステリ作家のSFは?
(17)フランス④――さまざまな終末風景
(18)フランス⑤――ピエール・ブールは日本がお好き?
(19)フランス⑥――「サンリオSF文庫」のフランス作家たち
(20)フランス⑦――多種多様なジュヴナイルSF
(21)ベルギー――あなどるなかれ〈ハリー・ディクソン〉!
(22)スペイン――J=R・サラゴサは予想以上にSF度高し
(23)スウェーデン――岩波と人文書院からSFを出したヤシルド
(24)チェコ――代表はチャペックだけど
(25)ポーランド――とっても多いレム作品
(26)ハンガリー――他国語を通しての翻
内容説明
奇想天外な設定やストーリーで私たちをアナザー・ワールドへと誘い出し、現実世界を変容させる不思議なミラーイメージ、SFの世界。垣間見えるお国柄から、世界地図を描いてみた。幻想的なチェコやロシア、さまざまな終末風景を提示するフランス…。手塚治虫に影響を与えたドイツSFには、「ペリー・ローダン」がなかったらもっと傑作が生まれていたかも!?また、全貌をつかみづらいSF叢書の数々を、古書を中心に体系的に紹介する。入手しやすさも考慮してあるので、古本屋めぐりの前に本書でツボを押さえておこう。膨大な量の情報も、著者の愛情がさばけばスッキリ整理され、あなたの読みたい本が見えてくる。入門者から上級者まで対応の、ポップでマニアックなSFガイドブック。
目次
第1章 空想科学小説叢書列伝(角川文庫「SFジュヴナイル」―SFファンへのひとつの入り口;『SFファンタジア』―目に訴えるガイドブック;「世界SF全集」―名作SFの集大成;「コバルト翻訳SFアンソロジー」―珠玉の短篇を精選 ほか)
第2章 バベルの塔から世界を眺めて(カナダ(ロバート・J.ソウヤーは必読!;モニカ・ヒューズは要チェック)
イタリア(二大巨頭、カルヴィーノとブッツァーティ;絵本作家、レオーニとエーコ;カンパニーレは『SEX発電』の原作者か?;ルーチョ・チェーヴァの架空戦記小説) ほか)
感想・レビュー
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