内容説明
敗戦後の混乱期に現れた天才少女は「悲しき口笛」「東京キッド」「リンゴ追分」で次々と大衆を魅了して全国を席巻した。戦後社会を体現した歌謡界の女王ひばりの生き方と歌謡研究=年代篇・ジャンル篇・作曲家篇などから現在も根強い人気を誇る人物像を描く。
目次
第1章 ひばりという生き方(舞台人として;市井人として;戦時体験者として)
第2章 ひばり歌謡をたどる(年代別に見たひばり歌謡;ジャンル別に見たひばり歌謡;作曲家別に見たひばり歌謡)
第3章 ひばり歌謡の周辺―大衆文化考(「ひばり」の名は、いつ、どこで、誰が付けたのか;ひばり歌謡は、不滅たりうるか―作り手と演じ手の相違から;ジャンルとしての“演歌”発生考―追い詰められた歌謡界;裏面文化考―レコードのB面から;東洋と西洋の狭間―国民文化の樹立に向けて;伝統継承の実践課題;歌声は地方巡業とともに―世志凡太さんに聴く)
著者等紹介
想田正[ソウダタダシ]
本名:川田正美。1944年、東京都生まれ、法政大学文学部卒業。出版社勤務を経て、フリーの編集者、著述業。中世軍記文学、大衆芸能関連の論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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