出版社内容情報
虐待と貧困の連鎖の渦にいながら、助けを求める声を上げられない母親たち=サイレントマザー。
育児放棄や暴力などの子どもへの虐待、父親の娘への性暴力を見て見ぬふりをする、ついには子どもを殺してしまう……。社会問題にもなった虐待事件のルポルタージュや資料を丹念に読み込み、不登校と向き合う母親、子を愛せない母親、破壊衝動をもつ母親、子を病気に仕立てる母親などの調査事例も多角的に検証する。
サイレントマザーは夫の暴力や経済的な貧困に苦しみ、自身の子ども時代の暴力経験から心身を害している場合も多いことを明らかにして、「助けて!」を言えずに沈黙・貧困・虐待のスパイラルから抜け出せないと指摘する。児童虐待防止の関係者が「沈黙しないで! 助けを求めて! 自分と子どもの命を輝かせて!」と訴えて、すべての機関・関係者に対抗策・防止策を提示する。
内容説明
暴力‐沈黙‐貧困のスパイラルから抜け出せないまま子どもを虐待し/虐待を黙認する、「助けて!」が言えない母親=サイレントマザーは、自身が子ども時代に受けた暴力によって心身を害している場合も多い。児童虐待の深刻な事例を分析して「沈黙しないで!」と母親に訴え、機関・関係者に防止策を提示する。
目次
サイレントマザーの生活
第1部 事例をもとに検証する(サイレントマザーの事件;未然に防止することはできなかったのか)
第2部 多様なサイレントマザーの生き方(見過ごされた虐待死―語らない母の手が犯した「心中による虐待死」;わが子を病者に仕立てる母親;ある不登校をめぐる事情;性的虐待に沈黙する母親;乳児遺棄事件とマザーとなる人 ほか)
サイレントマザーはサイレント・マジョリティー―「助けて」を言わない多数の母たち
著者等紹介
石川瞭子[イシカワリョウコ]
聖隷クリストファー大学社会福祉学部教授。専攻は社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
シャボン玉
ryo
こぽぞう☆
まゆまゆ