内容説明
第二次世界大戦後、日本に引き揚げられず中国に残留し、肉親と離れて孤児になった日本人子女―中国残留孤児。日本に帰国できた人々もいるが、中国での生活を余儀なくされた人々も多い。時代の証人である彼らが日中の狭間でどう生きてきたのかを一世・二世・中国人養父母へのインタビューからすくい取り、戦争と日中関係を考える。
目次
問題の所在
第1部 「中国残留孤児」に関する社会的背景
第2部 日本と中国のマスコミが伝える「中国残留孤児」
第3部 中国残留孤児一世の生活世界
第4部 在日「中国残留孤児」二世の生活世界
第5部 在中「中国残留孤児」および中国人養父母の生活世界
第6部 結論および今後の課題
著者等紹介
張嵐[チョウラン]
1983年、中国湖南省生まれ。2010年、千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了、千葉大学博士(学術)。現在、日本学術振興会外国人特別研究員、立教大学社会学部特別研究員。専攻は社会学、日中関係研究、ライフストーリー研究、中国残留孤児研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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