出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
言語も政治体制も異なる国家・国境を越えて東アジアに広がる日本のサブカルチャーは、インターネット全盛のいま、個々人の「個室」で受容されている。人々の欲望を駆動させ、あるいは癒しにもなるサブカルチャーの受容の実態を多角的に検証する論考集。
●目次(版元ドットコムより)
はじめに 谷川建司
第1章 メディアとしての食玩 谷川建司
1 過去の「食玩ブーム」
2 現代日本の食玩カルチャーの広がり
3 食玩はメディアだと言えるか?
第2章 海賊版映像のディスク分析 山田奨治
1 ディスク時代の終焉
2 海賊版の定義
3 海賊版ディスクの製造方法
4 ディスク分析の方法
5 ディスク分析によって見出されたこと
6 なぜ海賊版は作られるのか
第3章 フィクションとしてのビデオゲーム『ゼビウス』――現代日本的フィクショナリティーのあり方 河田 学
1 『スペースインベーダー』から『ゼビウス』まで――『ゼビウス』前史
2 フィクションとしての『ゼビウス』
3 ゲームとしての『ゼビウス』
4 『ゼビウス』、ビデオゲーム、日本
第4章 日本における「女のサービス」と企業社会の文化 松田さおり
1 日本のホステス――その特殊性と企業社会との連携
2 場所と女性たち
3 「女のサービス」――ホステスの接客実践
4 「女のサービス」の学習現場
5 企業社会の文化とホステスたち
第5章 浜崎あゆみのネット上の仮想世界――どのようにブログを利用して販売促進と個人のイメージを強化したのか 潘文慧
1 ブログとは何か
2 浜崎あゆみが仮想するネットワークの世界
3 個人のイメージを強化
4 個人の販売を促進
5 相互作用と共有の強調
第6章 香港での日本ポルノVCDに関するケーススタディ 王向華/邱愷欣[鈴木真由見訳]
1 文化のハイブリディティ
2 単体美少女ものへの志向性
3 夕樹舞子と「純情」さの概念
第7章 平成育ちのB‐BOY――中高生の音楽活動にみるグラスルーツのラップ実践 葉口英子
1 ラップに出会う、傾倒する
2 ラップを歌う、作る
3 ラップを演奏する
内容説明
言語も政治体制も異なる国家・国境を越えて東アジアに広がる日本のサブカルチャーは、インターネット全盛のいま、個々人の「個室」で受容されている。人々の欲望を駆動させ、あるいは癒しにもなり、国家や地域社会とは異なるコミュニティをも作り出すサブカルチャーの受容の実態を、食玩・海賊版ディスク・ビデオゲーム・アダルトビデオなどの具体例に沿って描き出す。香港などでの調査をふまえながら、ある国でサブカルチャーとして出発したものがやがてメインストリーム化し、しかし他国ではサブカルチャーであり続けている、という多彩で多様な大衆文化のありようを多角的に検証する論考集。
目次
第1章 メディアとしての食玩
第2章 海賊版映像のディスク分析
第3章 フィクションとしてのビデオゲーム『ゼビウス』―現代日本的フィクショナリティーのあり方
第4章 日本における「女のサービス」と企業社会の文化
第5章 浜崎あゆみのネット上の仮想世界―どのようにブログを利用して販売促進と個人のイメージを強化したのか
第6章 香港での日本ポルノVCDに関するケーススタディ
第7章 平成育ちのB‐BOY―中高生の音楽活動にみるグラスルーツのラップ実践
著者等紹介
谷川建司[タニカワタケシ]
1962年生まれ。早稲田大学大学院教授。専攻は映画史、大衆文化研究
王向華[オウコウカ]
1963年生まれ。香港大学文学院学院長。専攻は日本企業と日本流行文化のグローバリゼーション
呉咏梅[ゴエイバイ]
1969年生まれ。北京外国語大学北京日本学研究センター助教授。専攻は日本学研究、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takayuki Oohashi
ケッヘル(次女)