出版社内容情報
性を決定するものとは何か? 異性愛や同性愛、性同一性障害、第三の性=インターセックス、男/女らしさ規範──ジェンダーとセクシュアリティから、身体から、セクシュアルマイノリティの当事者たちと研究者が明快に講義し、性の自己決定の可能性をさぐる。
性の多様性概論を学ぶにあたって――心的外傷からの回復 橋本秀雄
第1部 ジェンダーとセクシュアリティから性を再考する
ジェンダー――性と権力 岩本美砂子
語られなかったフェミニズム――レズビアンの歴史 富岡明美
セクシュアリティの解放――レズビアンの視点から 池田久美子
セクソロジーと社会現象としての性――性に関する本質主義と構築主義 池田久美子
ヘテロセクシズムを超えて 平野広朗
セックスワークという問題提起――セックスワークと人権 要友紀子/水島希
セクシュアリティと私たちの人権 島津威雄
セクシュアリティは切り札にあらず 鬼塚哲郎
イメージと性――ローリー・トビー・エディソンを中心に 加須屋明子
性は限りなく実体化した可変概念 蔦森樹
第2部 身体から性を再考する
精神科医としてなぜ性同一性障害にかかわるのか――生の一回性ということ 中島豊爾
性同一性障害はインターセックスのサブタイプなのか 針間克己
トランスジェンダーからみた性別二元制 佐倉智美
トランスセクシュアルについて
内容説明
性を決定するものとは何か?ゲイやレズビアン、女らしさ/男らしさという規範、性同一性障害、男でも女でもない第三の性=インターセックス―「男‐女」という二元論を超えた身体とジェンダーと性のありようについてセクシュアルマイノリティの当事者たちと研究者がわかりやすく講義して、性の自己決定の可能性を探る。
目次
第1部 ジェンダーとセクシュアリティから性を再考する(ジェンダー―性と権力;語られなかったフェミニズム―レズビアンの歴史;セクシュアリティの解放―レズビアンの視点から;セクソロジーと社会現象としての性―性に関する本質主義と構築主義 ほか)
第2部 身体から性を再考する(精神科医としてなぜ性同一性障害にかかわるのか―生の一回性ということ;性同一性障害はインターセックスのサブタイプなのか;トランスジェンダーからみた性別二元制;トランスセクシュアルについて ほか)
著者等紹介
橋本秀雄[ハシモトヒデオ]
1961年、大阪府生まれ。PESFIS(日本半陰陽者協会)主宰
花立都世司[ハナタテツヨシ]
地方公務員のかたわら、NPOボランティア活動にかかわって、行政やNPO活動の各地研修会などでワークショップを実施し、大学では性の多様性などの講義を非常勤講師として担当している
島津威雄[シマズタケオ]
1940年、京都市生まれ。関西医科大学助手、三重大学医学部講師を歴任。定年退職後の現在は、三重大学で非常勤講師を務め、三重県在日外国人教育研究協議会(事務局長)やセクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク(賛助会員)、多様な性を考える会(代表)で活動
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感想・レビュー
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