出版社内容情報
近代日本が生んだ怪しげな空間──衛生展覧会。人体模型、寄生虫・細菌標本、病例標本、胎児標本などの奇妙きてれつなオブジェの数々とそれを見つめる人々。国民「啓蒙」の名のもとに設置された、衛生思想普及のための文化装置を読み解く。
序 乱歩の見た夢
1 衛生展覧会史
(1)「衛生博覧会」と「衛生展覧会」
(2)衛生展覧会の主催団体
2 眼の教育
(1)病への眼差し
(2)「危険」のマーキング
(3)恐怖の物語
(4)家は侵される
3 人体模型の祝祭空間
(1)“暴き”の人形
(2)病める人形の祭典
(3)医学啓蒙と変態研究
4 健康人形と集団身体
(1)健康人形コレクション
(2)生ける人形の祭典
5 衛生史観の変容
(1)博愛の時代
年表
あとがき
内容説明
近代日本が産んだ怪しげな空間―衛生展覧会。人体模型、寄生虫・細菌標本、病例標本、胎児標本などなど、奇妙きてれつなオブジェの数々とそれをまじまじと見つめる人々の目。国民「啓蒙」の名のもとに設置された、衛生思想普及のための文化装置を読み解く。
目次
序 乱歩の見た夢
1 衛生展覧会史(「衛生博覧会」と「衛生展覧会」;衛生展覧会の主催団体)
2 眼の教育(病への眼差し;「危険」のマーキング;恐怖の物語;家は侵される)
3 人体模型の祝祭空間(“暴き”の人形;病める人形の祭典;医学啓蒙と変態研究)
4 健康人形と集団身体(健康人形コレクション;生ける人形の祭典)
5 衛生史観の変容(博愛の時代)