媚薬の博物誌

媚薬の博物誌

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787230621
  • NDC分類 499.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

古今東西、人々を魅惑し、欲望の臨界点に同居しつづけた「愛の薬」──。アダムとイヴの世界から魔女の塗膏、宮廷の霊薬、仙人の秘薬、ドラッグまで、有史以来のさまざまな媚薬の効能とその悲喜劇をつづる、博覧強記の百科全書。

媚薬とは何か?――序にかえて

1 楽園の図像学――リンゴとイチジクと蛇
 リンゴと愛の享楽/イチジクが人間を喰う?/蛇と永遠の生命

2 『サテュリコン』と媚薬・サテュリオン
 トリマルキオンの饗宴/謎の媚薬・サテュリオン/ペトロニウスと媚薬

3 媚薬をつくる魔女
 魔女の塗膏/“愛の魔術”/魔術的思考

4 シェイクスピアの博物学
 ハムレットの植物学/マンドラゴラと曼陀羅華/シェイクスピアの惚れ薬

5 ヴェルサイユの寵姫たち――モンテスパン夫人とポンパドゥール夫人
 モンテスパン夫人の媚薬/ポンパドゥール夫人の「霊薬」/サド侯爵の媚薬

6 仙人の媚薬
 徐福伝説/百花繚乱の仙薬/『金瓶梅』と『神農本草経』

7 シャーベットとコーヒー――ハーレムの媚薬
 ハーレムの生活/麝香と龍涎香/トルココーヒーの秘伝

8 『カーマスートラ』と『四分律蔵』――古代インドの性意識
 竜樹の身隠しの術/『カーマスートラ』の性愛魔術/性欲とブッダの戒律

9 江戸の媚薬と性愛学
 性のプロフェッショナル/江戸の「惚れ薬」/江戸の好奇心

10 『裸のランチ』中

内容説明

古今東西、人々の欲望の臨界点に同居し続けた「愛の薬」。アダムとイブの世界から魔女の塗膏、宮廷の霊薬、仙人の秘薬、ドラッグまで、有史以来のさまざまな媚薬の効能と、その悲喜劇を綴る、博覧強記の媚薬百科全書。

目次

1 楽園の図像学―リンゴとイチジクと蛇
2 『サテュリコン』と媚薬・サテュリオン
3 媚薬をつくる魔女
4 シェイクスピアの博物学
5 ヴェルサイユの寵姫たち―モンテスパン夫人とポンパドゥール夫人
6 仙人の媚薬
7 シャーベットとコーヒー―ハーレムの媚薬
8 『カーマスートラ』と『四分律蔵』―古代インドの性意識
9 江戸の媚薬と性愛学
10 『裸のランチ』中毒症
11 ピン・ナップ・ドラッグ―“イメージ”という媚薬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイアイ

22
中世インド・アラビアで精力剤とされたコリアンダー、ロミオとジュリエットの思い出の香りローズマリー。 イギリス政府の実験した死刑囚で紅茶だけで3年持ちこたえた者がいた。(コーヒーは2年)愛の妙薬は人間の歴史と 同じにあり、どの時代も相手を自分の思うままに支配したいという怖い側面がある。現代では食品でお馴染みのハーブ 、セロリやたまねぎと普段何気なく食べてるものにも性欲を促進する働きがある事を知った。▽図書館2016/04/01

シンエンジャー K

1
各時代の媚薬と性魔術・科学知識でみる世界史。媚薬とわいせつ物でいっぱいのエデンの園、性魔術知識だらけのカーマストーラになんかまけない!とばかりに苦闘する仏陀の戒律。そして現代では、洋ピンや映画等のイメージが新しい?媚薬になっているとか。近現代は五感のうち視覚だけを発達させすぎたとはよく言われるけど、その反動で我々は「性的宙ぶらりん」になってしまっているとか。 あと、巻末には媚薬リストがついていて、その効能を❤で表しているのが親切でいいと思った。ヒッポマネス欲しいけど、架空のものらしいので林檎で妥協します2014/10/10

かいせ

1
媚薬の歴史をたどりながら最後の章では、映像や写真、イメージが現代における媚薬の役割を果たしているという言葉が面白かった。2012/09/29

澤水月

1
940427

澤水月

0
再読。94072000/07/01

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