出版社内容情報
近年の「憑霊」や「シャーマニズム」への関心の高まりはいったい何を意味しているのか? 宗教の原点としてのシャーマニズムの人類史的意義と呪術・宗教・科学の混在する「現在」の状況を、碩学と気鋭が読み説く。ブックガイドつき。
はじめに 憑霊とシャーマニズムの現在 佐々木宏幹
憑霊とシャーマニズム
神々との直接接触・交流
社会の安全弁としてのシャーマン
氏族シャーマンと個人シャーマン
仏教とシャーマニズム
シャーマニズムの存立基盤
1 シャーマニズムとは何か 佐々木宏幹
シャーマンの発見
アニミズムの活性化としてのシャーマン
東北地方のシャーマンたち
「憑入」「憑着」「憑感」
ポゼッションとエクスタシー
2 「憑霊」体験とシャーマニズム文化 佐々木宏幹
根源的体験とシャーマニズム
脱魂と他界の構造
自己活性化としての憑霊体験
王権とシャーマニズム
日本仏教とシャーマニズム
3 神話とシャーマニズム 鎌田東二
髪と蛇のシンボリズム
神話とシャーマニズム
宮古島の蛇伝説
4 シャーマンとしての賢治・熊楠・折口 鎌田東二
シャーマンとしての宮沢賢治
シャーマンとしての南方熊楠
シャーマンとしての折口信夫
5 「憑霊」の人間学 佐々木宏幹×鎌田東二
シャーマンとプリースト
芸術とシャーマニズム
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