内容説明
多様な民族が交差した満洲で、スポーツはどのように実践され、どんな役割を果たしていたのか。企業スポーツ、女子スポーツ、朝鮮人や台湾人のアスリートなどに焦点を当てて、「労働」「民族」「移動」「国際関係」という視点から満洲のスポーツの諸相を明らかにする。
目次
満洲スポーツの歩み
第1部 労働と定着(バレーボールの歴史において満洲はいかなる意味をもつのか―競技・レクリエーション・能率増進;在満日本人の女子スポーツ―婦人の健康問題;一九四〇年前後の満洲における企業スポーツ―満洲電業の事例)
第2部 民族の移動と統治(満洲における在満朝鮮人のスポーツ活動;満洲の台湾人選手―張星賢と柯子彰;「満洲国」の誕生と満洲建国体操―体操による「満洲国民」創出の試み)
第3部 組織化と「国際」関係(「満洲国」の武道界―満洲帝国武道会の成立と展開を中心に;「満洲国」スポーツ界と明治神宮大会;「満洲国」とナショナルチーム)
著者等紹介
高嶋航[タカシマコウ]
1970年生まれ。早稲田大学スポーツ科学学術院教授。専攻はスポーツ史、東洋史
佐々木浩雄[ササキヒロオ]
1975年生まれ。龍谷大学文学部教授。専攻は体育史、スポーツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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