出版社内容情報
よき地によき種を蒔かんがごとく──。仏の光の失われた末法の時代、名主田堵層の惣領制=卯の花垣根に天与の賜として成立した「基本的人権」の世界。頼朝の政治革命と法然の念仏革命──その成立と流産を活写する転形期の精神史。
1 底知れぬ力
(1)底知れぬ力
(2)あさましきこと限りなし
(3)闇の統治者
(4)希代不思議の義兵なり
(5)それよりしてこそ平家の子孫は絶え果て給にけり
(6)理強にておわす
(7)分の成立
2 頼朝と封建双務契約
(1)貴種再興の秋
(2)四月神祭る家に卯の花あり
(3)猿神退治
(4)卯の花垣根から堀の内へ
(5)私の誕生
(6)公と私は車の両輪
(7)佐々木氏への手紙
(8)封建制ヒエラルヒー
(9)天下草創の時なり
3 王法と仏法は車の両輪
(1)まあさてあらん、苦しいのはそうだったのか
(2)念仏は無間地獄の業なり
(3)王法と仏法は車の両輪
(4)法然の登場
4 法然の表と裏
(1)仇を討つなかれ
(2)アイデンティティーの確立
(3)恥にて恥ならず
(4)法然の表と裏
5 良き地に良き種を蒔き
(1)月かげの至らぬ里はなけれども
(2)頼朝と法然のすれちがい
(3)良き地に良き種を蒔かんがごとく
6 親鸞の表と裏
(1)良心の独裁者・親鸞
(2
内容説明
よき地によき種を蒔かんがごとく…。仏の光の失われた末法の時代、名主田堵層の惣領制=卯の花垣根に天与の賜として成立した「基本的人権」の世界。頼朝の政治革命と法然の念仏革命―。その成立と流産を活写する転形期の精神史。
目次
第1章 底知れぬ力
第2章 頼朝と封建双務契約
第3章 王法と仏法は車の両輪
第4章 法然の表と裏
第5章 良き地に良き種を蒔き
第6章 親鸞の表と裏
第7章 『待つ力』
第8章 身分から契約へ
第9章 南無阿弥陀仏