内容説明
他者の行為はなぜ理解できるのか?行為の意味への問いはどうしたら社会科学の方法にまで鍛え上げられるのか?政治・社会・文化のあらゆる領域で知識が断片化する今日、近代人の行為の根底からこの時代を問い続けたヴェーバー理解社会学の方法原理に内在して思考を紡ぎ、時代の意味への問いをドラスティックに復権させる。
目次
第1部 マックス・ウェーバーと現代―“比較文化史的視座”と“物象化としての合理化”
(“比較文化史的視座”とウェーバー“物象化”論;解明的理解の論理構造と“人格性”の原像;ウェーバー行為類型論と“物象化としての合理化”;“比較文化史的視座”と主体としての“文化人”)
第2部 ウェーバー理解社会学の可能性(ウェーバー社会学の基本モチーフの解読;マックス・ヴェーバーの変貌とそれを読む位置;ヴェーバー社会理論のジェンダー論的射程)
著者等紹介
中野敏男[ナカノトシオ]
1950年生まれ。東京外国語大学教員。専攻は社会理論、社会思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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