出版社内容情報
ニーチェの「語り」と「示し」の間にもう一つ別の言語的可能性を模索し、その哲学の表現形式に主張内容と同等の重要性をみて哲学史的な探求の意義を明らかにしながら、伝統的哲学とは異なる「認識」と「遠近法」を求めた革命的な哲学者の横顔を浮き彫りにする。
序
第1章 ニーチェの表現形式
1 アフォリズムの哲学
2 試練
第2章 観点と遠近法
1 病の活用
2 ブルータスの友情
3 ニーチェの道徳批判
4 同情
5 超越論的哲学とパースペクティヴ
6 ハイデガーの場合
7 問題の問題
8 生と判断
9 ベルクソン的自由
[インテルメッツォ] モンテーニュ・ノート
第3章 真理と体現
1 アレゴリー
2 『ツァラトゥストラ』のアレゴリー
3 真理の上演――悲劇的真理観
4 俳優問題
5 位階秩序
6 〈永劫回帰〉の最初の覚え書き
第4章 永劫回帰
1 永劫回帰の否定的・機械論的理解
2 永劫回帰の肯定的理解
注
あとがき
内容説明
ニーチェが残した無数のアフォリズム―この独特の表現形式の意味と言語的可能性を模索し、伝統的哲学とは異なる「認識」と「遠近法」を求めた哲学者の横顔を浮き彫りにする。
目次
第1章 ニーチェの表現形式(アフォリズムの哲学;試練)
第2章 観点と遠近法(病の活用;ブルータスの友情 ほか)
インテルメッツォ モンテーニュ・ノート
第3章 真理と体現(アレゴリー;『ツァラトゥストラ』のアレゴリー ほか)
第4章 永劫回帰(永劫回帰の否定的・機械論的理解;永劫回帰の肯定的理解)
著者等紹介
田島正樹[タジママサキ]
1950年、大阪市生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。東北芸術工科大学教授。哲学専攻
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