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内容説明
地域の情報拠点・読書施設であり、各県の知的遺産の保存などのきわめて重要な役割をもつ県立図書館は、地方自治の中心施設として、インターネット時代に対応した住民サービスをさらに徹底し、住民の参加によって運営されなければならない、と大胆に提言する。
目次
第1章 これからの公立図書館のあり方
第2章 県立図書館のこれから
第3章 レファレンス・サービスについて考える
第4章 レファレンス・サービスの動向と技術
第5章 人と本・知識・情報を結び付ける
第6章 図書館司書の専門性について考える―経験的専門職論
第7章 地方自治と図書館
著者等紹介
大串夏身[オオグシナツミ]
1948年、東京都生まれ。昭和女子大学大学院生活機構研究科教授兼図書館長。日本図書館情報学会、日本学校図書館学会、日本図書館協会、比較都市史研究会などの各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
16
司書レポート参考図書。長年図書館で活躍した著者による、これからの図書館論。あえてかなり理想を書いていて現場ウケ悪そう、と思ったらしれっと(そうやって愚痴ばかりになる図書館員が多いのが事実)と書いてあり思わず吹き出してしまった(笑)その通りです。レファレンス分野が経験から綺麗に纏められていて、手元に置いておきたくなる。また、ITの活用にも積極的な立場。ただ、基本的に本は買うより借りるものというスタンスで、著作権の考え方に少し違和感が残った。著者の収入が保証される仕組みがあるならいいけどさ…2017/05/18
ようこ
7
司書の末席を汚すものとして日々、自分はどういう方向に進化していくべきだろうかとかどうせ私なんか職場じゃアウェイだから・・などとぐじぐじ考え込む私に喝をいれてくれるような一冊。司書は人を育てる、刺激的な仕事でいつも情報に対して感度を磨いておかなくてはいけないのだな、と気が引き締まる思いだ。もっと勉強したいなあ。それに調べ学習は特別に出来のいい子の為にやるものではないのだ、という気持ちにさせられる。面白くて人を育てる企画を考えたい。地方の片隅にある小さな学校図書館でもできることはたくさんあるのだ。2012/02/16
刹那
6
レポートのために部分読み。アンド、流し読み。図書館司書の専門性について考える章と、レファレンスサービスの動向と技術の章、これからの公共図書館のあり方の章がおもしろかったし、勉強になりました♪2013/09/25
スイ
5
時に激しい調子になるほど熱を込めて、図書館について様々な角度から論じられている。 県立図書館の立ち位置やレファレンスについて、地方行政との関わりなど、わかりやすく参考になった。 ただ…細かいところをつつくようなのだけど、離れた職の身分証を使ってどうこうしたというのは、講演でちらっと話すのはともかく本にまで収めるべきではないのでは…。2018/10/02
キリル
5
これからの図書館について県立図書館を中心に述べています。住民参加の拡大など目指すべき方向性だけでなく実務に関する内容も含まれていて参考になります。調べものに関する人々の意識、本の貸出に関する話が印象的でした。この本でも触れられている司書の必要性について、確かにネットのおかげで個人でも情報の入手が容易になりましたが、一方で増え続ける膨大な情報の中から必要な情報を見つけるのはこれまで以上に困難になるはずです。その中で利用者と利用者の求める情報を結び付けられる専門職としての司書は必要だと改めて思いました。2016/01/30