出版社内容情報
「真」の実務を体系的に網羅。実務担当者の必携書!
法務担当者、調達担当者が真に知りたい実務対応を最先端の弁護士が理論的に解き明かす。下請法の全体像を体系的・網羅的に解説し、実務で直面する問題を解決へ導く羅針盤となる書籍。
初版から10年、待望の全面改訂版。
内容説明
真に知りたい実務を最先端の弁護士が理論的に解き明かす。法務担当者、調達担当者が直面する下請取引の問題を解決へ導く羅針盤。初版から10年、待望の全面改訂版。
目次
第1章 優越的地位濫用規制の基本的考え方
第2章 適用対象取引
第3章 適用対象当事者
第4章 濫用行為(総説)
第5章 発注段階における濫用行為
第6章 付随的条件の設定における濫用行為
第7章 取引の履行過程における濫用行為
第8章 エンフォースメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
2
本書は、優越的地位濫用規制と下請法規制に関し、公取委の解釈論等を中心に、これら規制の体系化を試みた書籍であると思う。その特徴としてあげるとすれば、本書の採用する体系がビジネスサイドから見て馴染みが良いモノになっている、独禁法上の優越的濫用規制と下請法上の規制の連続的な整理がなされている、民法を意識した記述(=独禁法上の優越的濫用規制の合理性判断のガイドラインとして民法を位置づけル)という3点が大きいと思う。本書は実務家が遭遇する「悩み」の解決に大きな寄与をもたらすと思う。マストバイの1冊と思う。2022/02/06
marusan
1
仕事で下請関連調査対応のために図書館で借りて読んだ。下請法は独占禁止法の優越的地位の濫用を補完する法律。親事業者と下請事業者との力関係において、優越的地位の濫用がしばしば問題となる。親事業者が内製でもできる仕事を下請、つまり外注に出す場合に生じる。親事業者にノウハウがなければ下請事業者はいじめられることはない。持続的成長のためにはwin-winの関係をいかに構築していくかを考える必要があると思った。コンプライアンス遵守は当然のことだが法令を知らずに違法行為をしているケースが世の中には多々ある気する。2022/10/30
こばんざめ
0
会社が下請法下請法と騒ぐので読んでみることにしたのがこの一冊。いやあ骨が折れました…読み終わるのに半年かかりましたよ。独禁法と下請法の成り立ちや考え方の違いがわかって(というか今まであまり意識してこなかった独禁法に対する意識付けにつながったので)良かったです。しかし…とにかく難しい。ので、現場への落とし込みにおいては保守的にならざるをえませんね。2023/02/23
Muna
0
理不尽な取引先との対応のため読みました。過去の例などがあって参考になります。2022/02/27