内容説明
江戸時代後期、豊後日田に生まれ活躍した儒学者・教育者・漢詩人、廣瀬淡窓(一七八二~一八五六)の評伝。従来の評伝が淡窓の著作に傾注して叙述されてきたのに対して、本書では、淡窓の日記や自叙伝、著書をはじめ、書簡や漢詩、周辺史料などから淡窓の生涯を再検討し、新たな淡窓像を構築する。とくに漢詩を多くとりあげ、その背景についても解説。著述と出版についても、最新の調査をふまえて詳細に検討する。
目次
序章 淡窓を生んだ故郷日田(淡窓が生まれ育った地理的・文化的環境;淡窓を生んだ廣瀬家)
第1章 教育者としての歩み(生い立ち;遊学 ほか)
第2章 淡窓の漢詩を読む(初編(彦山;隈川雑咏其二 ほか)
2編(孝弟烈女詩;宿緑芋村荘。賦贈君鳳 ほか))
第3章 淡窓の著作と出版(著作について;出版までの道のり―『遠思楼詩鈔』初編を中心に ほか)
終章 咸宜園教育の広がり(淡窓の名声の広がり;咸宜園での学びの広がり ほか)
著者等紹介
高橋昌彦[タカハシマサヒコ]
昭和35年、山形県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退、修士(文学)。日本近世文学専攻。現在福岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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