内容説明
私たちは、自身の思考や判断、行動などを自分で考えたうえで意識的・主体的に行っていると考えがちです。しかしながら、古くからフロイトなどにより、私たちが意識的に認識していること以外に、「無意識」という意識できていない心のはたらきがあることが指摘されてきました。本書では、そのような概念を「非意識」としてとらえ直し、それを測る新しい方法であるIAT(潜在的連合テスト)とその研究成果について紹介・解説します。長年日本とアメリカで非意識・無意識の研究に携わってきた著者が、進展する研究の熱気を伝えます。
目次
1 非意識の世界
2 IAT(潜在的連合テスト)
3 IATを用いたステレオタイプ関連研究
4 非意識に関わる研究の広がり
5 非意識的態度で新たに予測できること
6 非意識的態度研究の今後
著者等紹介
潮村公弘[シオムラキミヒロ]
1965年山口県に生まれる。1989年東北大学文学部卒業。1993年東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位修得退学。現在、フェリス女学院大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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