出版社内容情報
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
著・文・その他
片山健[カタヤマケン]
イラスト
内容説明
はんばーぐはなかったけれどうんちをした。谷川俊太郎の詩に片山健が渾心の絵で応える、初めての共作絵本。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以降、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞など、受賞多数
片山健[カタヤマケン]
1940年、東京生まれ。『タンゲくん』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞を、『でんでんだいこのいのち』(童心社)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
83
自分は何者なのだろう?自分は自分なんだ。人類が生まれた時からずぅ~~~っと、そう考えつづけているんだろうな。2015/05/02
masa@レビューお休み中
35
谷川俊太郎にかかると、途端に言葉の意味が二重にも三重にもなってしまう。男の子が主人公の物語なのだが、過去と今を繋ぐお話なのか…はたまた、前世と現世を繋ぐお話なのか…読後も漂流するかのように到着地点を定めることができないまま浮遊してしまった。これは、すごくすごく昔のことを指しているのだろうか。それとも、ちょっとだけ昔のことを指しているのだろうか。不思議な物語だ。何度か読めば、どこかに漂着するのだろうか…。2012/04/27
よこしま
26
初めての谷川さん。『はだか』の中に入っている1つの詩を絵本にされたのですね。片山さんの画力で、“子ども”の生きる力強さが、ひしひしと感じられます。太陽の日差し、風のそよぎ、自然を感じるのはいつの時代もおなじ。学校があろうがなかろうが、なにもなくても、考えるのもいつの時代もおなじ。おもちゃがなかろうがあろうが、遊ぶのはいつの時代もおなじ。泣いたり笑ったり、いつの時代もおなじ。本能のままに感情になるのも、変わることなく。人間の普遍を谷川さんと片山さんに教えてもらったような、素敵な絵本でした。2015/01/10
anne@灯れ松明の火
25
隣市書庫。『改訂増補版 絵本をつくりたい人へ』で、紹介されていたので気になって。「むかしむかし ぼくがいた」昔のぼくは、今のぼくと違うのか? それとも同じなのか? 昔のぼくがあるから、今のぼくがあるのか? 自然は変わらない。人間は変わった? いや、人間も本当は変わらない。谷川さんの詩は、難しい言葉は使っていないのに、難しい。考えさせる奥深さを持っている。片山健さんの素朴で、力強い絵が迫ってくる感じがする。 2018/11/04
ヒラP@ehon.gohon
22
遠い昔に自分がいたとしたら、それに誰もいない何もない世界だったら、どんな生活をしていたのでしょう。 今の自分と対比しながら、とても素朴に自分の存在を確認する絵本です。 片山さん絵が、心に響いてきます。 読み聞かせには合わないように思います。2021/08/08