内容説明
日本の漢字は、原則として複数の「音」と「訓」をもつ、文字とことばとの関係がゆるやかな“ユル文字”である。中国では“キッチリ文字”だった漢字は、なぜ日本に来て“ユル文字”になったのか?日本語は、不思議な“ユル文字”=漢字とともに、生き残っていけるのだろうか。
目次
不思議なことに、「私は日本人です。」が読めない!
「日本橋」(にほんばし)と「日本橋」(にっぽんばし)
「ニホン」は誤読から生まれた!
「鳥瞰図」は「トリアエズ」とは読まない!
「大石良雄」は「おおいしよしお」ではなかった!
漢字滅亡の危機を救ったものは何か?
中国における漢字1 その誕生と書体の変遷
中国における漢字2 その成り立ち
中国における漢字3 その仕組み・使い方
中国における漢字4 その組み立て
中国における漢字5 現在の中国の漢字
日本の漢字1 漢字の伝来
日本の漢字2 仮名の開発と漢字の変質
日本の漢字3 漢字の現在と未来
著者等紹介
小池清治[コイケセイジ]
1941年東京生まれ。宇都宮大学名誉教授。日本語史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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