いのちと汚染と重金属

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いのちと汚染と重金属

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  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784780706611
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C0036

目次

第1章 「3・11」と環境汚染、そして、いまいちど重金属
第2章 人類による重金属の利用(そもそも重金属とは?―重金属と微量元素;身のまわりの重金属―生活に欠かせない存在;人類が滅んでも汚染は残る;人類はいかに重金属を利用してきたか)
第3章 忘れられる「公害」が語りかけるもの(水俣病;イタイイタイ病;足尾銅山鉱毒事件;東京都六価クロム事件;土呂久公害事件;事件はなぜ風化したか―いつ発覚するかわからない汚染;未然防止と予防原則―地球を救う唯一の処方箋)
第4章 毒性と必須性―なぜ体内に重金属があるのか?毒性のルーツ(重金属の毒性の発現の基本メカニズム;重金属の必須性―生命維持に必要な存在;なぜ体内に重金属があるのか―地球史・生命史から)
第5章 重金属は語る(環境モニタリング―汚染を知る;動物の超蓄積;植物の超蓄積;動物の重金属レベルを決める要因は何か?;生態系の謎に迫るツールとしての重金属;地震が呼び覚ました重金属汚染)
第6章 やっかいな存在と生きる(再度、重金属と放射性物質から未来を考える;日本の環境法のザルぶり―水銀・カドミウムの状況;放射性物質と重金属)

著者等紹介

渡邉泉[ワタナベイズミ]
1971年3月大分県佐伯市生まれ。1998年3月愛媛大学大学院連合農学研究科博士課程修了、4月日本学術振興会特別研究員‐PD、8月東京農工大学農学部助手。2005年4月東京農工大学大学院助教授。2007年4月東京農工大学大学院准教授。2012年7月日本環境化学会学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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更紗蝦

5
前半は公害の話にかなりのページが割かれています。後半は生物学の話が興味深いです。原発事故により生じた放射能汚染が人間社会に悪影響を与えていく様が、水俣病・イタイイタイ病・東京都六価クロム事件・土呂久鉱害事件などの公害と同じ経緯を辿っていることに、戦慄せざるをえません。重金属や放射性物質のリスクも恐ろしいですが、差別を恐れて自ら口を閉ざす心理に漬け込み被害者を平気で切り捨てる社会構造も恐ろしいです。昭和の公害事件も、原発事故も、決して埋もれさせてはいけないとの思いを強くしました。2014/05/25

ちちもん

0
泉先生の単著。博物館の案内員が説明するかのような文章で読みやすかった。初めにでてきた様々な公害についての章を読んで、まだまだ公害について知らないことがたくさんあると痛感。土呂久に関しては先生が講義でおっしゃっていた通り、我々は全く知らないため大まかにでも内容を知れて良かった。ただ一般向けに書かれている感が強く、毒性発現の機構とかについては薄い気がする。文章中に時々先生の個人的な思い出が出てくる。先生自身を知っているから面白く読めたが、自分が先生を知らないただの読者だったら鬱陶しく感じていそう(笑)2012/12/19

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