益川敏英と科学の仲間―ノーベル物理学賞受賞記念

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784780704808
  • NDC分類 404
  • Cコード C0036

内容説明

2008年ノーベル物理学賞受賞の益川敏英が真理探究の情熱と平和への思いを語る。研究仲間との討論と支え合い、民主的であること、開放的であることのかけがえのなさを伝える。

目次

第1部 科学の心、平和への情熱(座談会 科学の心、平和への情熱(益川敏英・九後太一・鈴木恒雄・生井兵治)
対談 素粒子のふしぎから憲法9条まで(益川敏英・不破哲三)
戦争、200年でなくせる(益川敏英)
現代の物質観―素粒子はどこまでわかったか(益川敏英)
基礎研究は大学でしかできない(益川敏英) ほか)
第2部 素粒子物理学と教育・研究のあり方(「破れた対称性」と日本の素粒子物理学(沢田昭二)
科学技術基本計画と「基礎研究の推進」の現実(野村康秀)
大学における教育・研究のあり方―「大学評価」と「競争的資金」の実態(池内了)
初等中等教育段階における理科教育のあり方―子どもたちの科学的な思考力を育てるために(梶山正明)
対談 大学改革と現代科学の課題(益川敏英・大西広))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロクマとーちゃん

3
物理の理論のわからないところは飛ばし読み。益川さんは科学者である以上、世界平和のために働かなくてはいけないと考えている。状況が今より悪くなったら、軸足を物理から平和運動へ移すとまでおっしゃる。自分を含め最近の日本人のノーベル賞受賞に結びついた仕事は30年くらい前のものだから、今の日本の科学の状況を反映しているわけではないという。目先のことしか考えない科学政策を、かなり真剣に問題視している。しかし、科学の状況を変えるにはトップダウンではだめで、あくまでボトムアップにやるべきだという主義の人だ。2016/02/29

ばんぶー

0
最近、日本人がノーベル賞をいくつとった、とかいうことがマスコミの話題にのります。この本では、大学における、研究・教育のありかたと問題点が、主なテーマの一つとなっています。 日本における大学での研究の水準の高さに驚くとともに、今のまま推移すると、数年後には日本での研究でノーベル賞が出なくだろう、と思われる現在の状況も説明されていて、強い危機感を感じました。2010/10/27

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