イノベーションの核心―ビジネス理論はどこまで「使える」か

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イノベーションの核心―ビジネス理論はどこまで「使える」か

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779512261
  • Cコード C0034

出版社内容情報

イノベーションに関わる理論を解説し事業の成否を決める要因を検証。技術開発、事業化、市場での展開にあたってのキーポイントを集約

序  章  イノベーション理論をビジネスに活かす

―蔓延する誤解と無理解―

イノベーションとは技術開発プラス事業化、そして市場における成功/イノベーションを一連の進化プロセスとして捉える/イノベーションに対する誤解と無理解/イノベーション活動は「何故」と疑うことから始まる/ビジネスに関わる代表的なイノベーション理論を学ぶ

■コラム■ 「イノベーション」について

■コラム■ パソコンの進化プロセス





第一部  イノベーション普及論

―製品等の採用者側からイノベーションの普及過程を分析した古典理論―





第一章  イノベーション普及論の体系

―何故人々は優れたイノベーションを一斉に採用しないのか―

1 イノベーションの普及過程には四つの主要な要素がある

普及論ではイノベーションとは新しいアイデアのこと/イノベーション情報はコミュニケーションチャンネルを経由して伝わる/イノベーションの普及対象は社会システムの成員/イノベーションが普及するには時間がかかる



2 イノベーション採用過程

知識段階/説得段階/決定段階およびそれ以降の段階/採用過程はこの順に起きるのか



3 採用者革新性―イノベーション採用の遅速―

イノベーター/初期採用者/後期の採用者



4 イノベーションの普及曲線―イノベーションの属性が普及速度を決める―

相対的優位性/両立可能性/複雑性/観察可能性と試行可能性



5 クリティカルマス―イノベーションの普及が持続的になるとき―



6 ロジャーズ普及論は何故今でも読み継がれているのか

■コラム■ 普及現象のいくつかの説明モデル―感染モデル、閾値モデル、構造同等モデル―





第二章  イノベーション普及論の展開

―イノベーションの普及過程分析からマーケティング戦略への転換―



1 バスモデル―マーケティングにおける定量分析モデルの定番―

バスモデルの考え方/採用者カテゴリーの構成はロジャーズ普及論とは違う



2 キャズム―イノベーションが成功するために越えねばならない深い溝―

キャズムの採用者カテゴリーはロジャーズ普及論のパクリ/普及論をマーケティング戦略論に転換させたムーアのキャズム理論/共組織化



3 提唱者によって意味合いが異なるイノベーター概念

革新的採用者/変革者/技術開発者



4 ロジャーズ普及論の限界

リニアモデルである/イノベーションに関わる製品の変化が組み込まれていない/単品の技術的イノベーションを対象としている/制度に対する考慮が希薄である/ネットワーク時代に対応していない



5 まとめ

■コラム■ ビデオテープレコーダーの普及





第二部 ドミナント・デザイン論

―製品進化の視点から組織と戦略の変化を捉えたイノベーション理論の定番―





第三章  ドミナント・デザイン論の体系

―何故市場に広く浸透している製品はどれも似通っているのか―



1 ドミナント・デザイン論の骨子

ドミナント・デザイン出現のメカニズム/「デザイン」とは製品のアーキテクチャのこと



2 A‐Uモデルの栄枯盛衰

流動期、遷移期、特殊期/どれがA‐Uモデル図か/A‐Uモデルの妥当性は検証されていない



3 脱成熟論から非連続変化論へ



4 研究者の間に広く浸透しているドミナント・デザイン論

■コラム■ 当初少なくとも三種類あったA‐Uモデル図





第四章  ドミナント・デザイン論の展開

―イノベーションのライフサイクル分析から企業の生き残り戦略へ―



1 ドミナント・デザインの研究によって得られた知見

ドミナント・デザインは技術と市場の妥協の産物として出現する/ドミナント・デザインは比較的複雑な製品に出現しやすい/ドミナント・デザイン出現の遅速の指標/サービス、サービス産業への適用は少ない/ドミナント・デザイン出現の兆候、生き残り戦略、参入のタイミング



2 ドミナント・デザイン論に関わる最近の潮流

デジカメの要素技術ごとのドミナント・デザインの形成/製品に関わるドミナント・カテゴリーの出現/イノベーション・ショックの後にドミナント・デザインが出現する/ドミナント・デザインとサービス戦略の関係



3 ドミナント・デザイン論の達成点

■コラム■ ファクシミリのドミナント・デザイン





第三部  破壊的イノベーション理論

―製品等による市場の分断と破壊の過程を分析したイノベーション理論の最高到達点―





第五章 破壊的イノベーション理論の体系

―何故優れた企業が敗退することがあるのか―



1 ローエンド型破壊―破壊的イノベーション理論の原形―

ローエンド型破壊が起きるための前提条件/持続的イノベーションは既存市場を持続させる/破壊的イノベーションは既存市場を分断する/ローエンド型破壊のメカニズム



2 新市場型破壊―ややトリッキーな破壊のメカニズム―

ハードディスクドライブは新市場型破壊



3 根元的イノベーションと破壊的イノベーションは根本的に異なる

根元的イノベーションはブレークスルー型技術を基礎とする/破壊的イノベーションはブレークスルー

型ないし改良型技術を問わない



4 破壊的イノベーション理論は既存の経営理論と実践に対する大胆な挑戦





第六章  破壊的イノベーション理論の展開

―手に汗握る白熱の攻防とその先にあるもの―



1 誌上の激突―破壊的イノベーション理論をめぐる二〇〇六年の論争―

二〇〇四年ダニールズが論争の火蓋を切る/クリステンセンの弁明/理論家ヘンダーソンによる組織と戦略の視点からの好意的コメント/テリスとダニールズによるマーケティングの視点からの冷淡なコメント/その他の主な意見



2 災いはある日突然に―二〇一四年破壊的イノベーションをめぐる白熱の攻防―

ハーバード大学歴史学教授レポーの華麗にして過激な攻撃/レポーのエッセイをめぐるネット上の攻防/キングたちの実証的な、しかし棘のある批判/HBR誌上でのクリステンセンたちの婉曲な、しかし断固たる主張/SMR誌上に収録された専門家の好意的反応



3 白熱の攻防から見えてくるもの

破壊理論は正しく伝えられてきたか/破壊理論の方法論/破壊理論は批判にさらされてきたか/破壊理論の中核概念



4 破壊的イノベーション理論はどこまで使えるか

製品とサービスに等しく適用可能か/考慮すべき性能は一つでよいか/新市場型破壊は代替的な性能指標の導入が狙い/製品等の性能は常に進化するか/製品等の性能に対する顧客ニーズは常に上向きか/破壊理論にはどれほどの予測能力があるか/支配的企業が持続的イノベーションの軌跡を離脱することは合理的か



5 破壊的イノベーション理論はイノベーション戦略のパラダイム転換といえるか

■コラム■ 能力増強型および能力破壊型イノベーション

■コラム■ アーキテクチュラル・イノベーション





第七章  破壊的イノベーションの事例

―太陽光発電技術に関わるシステムの形成過程―



1 イノベーションに関わる日本のシステムの特徴

日本のシステムは奇跡の経済成長の源泉/一九九〇年代以来長期の低迷が続く日本の経済と国際競争力

2 太陽光発電技術に関わるシステムの形成過程―日本の企業は何故凋落したか―

順調な滑り出し/外部環境の変化/破壊的イノベーションの出現

3 太陽光発電事業の経験から得られる教訓

同じ技術から破壊的および持続的イノベーションが生まれる/戦略優位のポジションは統合型企業から専門型企業へ/破壊的イノベーションの出現に対する既存企業の戦略選択

4 日本のシステムの課題

太陽光発電事業において凋落した日本の企業に共通する特徴/凋落の原因は日本のハイテク企業に共通している/破壊的イノベーションの生まれにくい日本のシステム

■コラム■ 「イノベーションに関わるシステム」研究の展開





終  章  イノベーションが生まれやすい社会へ

―人々の、人々による、人々のためのイノベーション―

科学、技術、イノベーションの違い/科学、技術、イノベーションは必ずしもこの順に起きるわけではない/イノベーター層のすそ野は広がっている/求む、ディスラプター/一所懸命は是か非か/ディスラプターは細心にして大胆であること/目利きの存在が不可欠/基礎的な科学・技術研究への投資が不可欠/大学で役に立つ研究をすることは必要か/勢いに流されやすい日本のシステム/将来に対して楽

観/人々の、人々による、人々のためのイノベーション



あとがき



参考文献

索  引



三藤 利雄[ミツフジ トシオ]
著・文・その他

目次

イノベーション理論をビジネスに活かす―蔓延する誤解と無理解
第1部 イノベーション普及論―製品等の採用者側からイノベーションの普及過程を分析した古典理論(イノベーション普及論の体系―何故人々は優れたイノベーションを一斉に採用しないのか;イノベーション普及論の展開―イノベーションの普及過程分析からマーケティング戦略への転換)
第2部 ドミナント・デザイン論―製品進化の視点から組織と戦略の変化を捉えたイノベーション理論の定番(ドミナント・デザイン論の体系―何故市場に広く浸透している製品はどれも似通っているのか;ドミナント・デザイン論の展開―イノベーションのライフサイクル分析から企業の生き残り戦略へ)
第3部 破壊的イノベーション理論―製品等による市場の分断と破壊の過程を分析したイノベーション理論の最高到達点(破壊的イノベーション理論の体系―何故優れた企業が敗退することがあるのか;破壊的イノベーション理論の展開―手に汗握る白熱の攻防とその先にあるもの;破壊的イノベーションの事例―太陽光発電技術に関わるシステムの形成過程)
イノベーションが生まれやすい社会へ―人々の、人々による、人々のためのイノベーション

著者等紹介

三藤利雄[ミツフジトシオ]
東京大学博士(工学)。1972年東京大学工学部産業機械工学科卒業。1974年東京大学工学系研究科情報工学専攻修了。立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。