シリーズ●21世紀の地域
ローカル・ガバナンスと地域

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779511615
  • NDC分類 318
  • Cコード C1025

出版社内容情報

新自由主義的な行財政改革とともに普及した「ローカル・ガバナンス」とは何か。文脈と背景、多様な事例に基づき地理学から迫る

はしがき  

序  章  ローカル・ガバナンスとは何か(佐藤正志・前田洋介)

 1 はじめに 

 2 ガバナンスとは何か

 3 ローカル・ガバナンスとは何か

 4 本書の構成と内容 



第?部 理論編



第1章  ローカル・ガバナンスをめぐる政策的展開

市町村行政の「守備範囲」と「公共」の担い手を中心に(美谷 薫・梶田 真)

 1 はじめに  

 2 市町村における行政の「守備範囲」の拡大

 3 市町村レベルでの公共関係の変化 

 4 地方分権改革と新たな地方行財政の枠組み

 5 おわりに  



第2章 ローカル・ガバナンス台頭の社会・経済的背景(神谷浩夫)

 1 はじめに  

 2 少子高齢化と失われた20年

 3 新しいガバナンスを求める動き 

 4 ローカル・ガバナンスの台頭  



第3章  ローカル・ガバナンスを捉える視角(前田洋介・佐藤正志)

 1 はじめに:ローカル・ガバナンスを捉えるにあたって  

 2 社会科学におけるガバナンスの研究動向:政治学の検討成果を中心に

 3 ガバナンスにかかる地理学からの研究動向:欧米の議論を中心に  

 4 ガバナンスの実証分析に向けたパースペクティブ:政策ネットワーク論の展開とその批判 

 5 地理学的視角からのローカル・ガバナンスの実証分析に向けて  

 6 本書でのローカル・ガバナンスの捉え方:まとめにかえて 



第4章  リスケーリングの政治としての「大阪都構想」(山?孝史)

 1 はじめに  

 2 スケール概念とリスケーリング論 

 3 リスケーリングの実証的検討 

 4 大阪都構想の政治空間的過程 

 5 リスケーリングと都市ガバナンス:むすびにかえて



第?部 事 例 編

第5章 ボランタリー組織の台頭とローカル・ガバナンスの形成

名古屋市における災害・防災への取り組みを事例に(前田洋介)

 1 はじめに 

 2 災害・防災に関するNPO・ボランティア団体の設立

 3 ローカル・ガバナンスの形成と機能  

 4 地域での活動の展開  

 5 おわりに  



第6章 地方都市のまちづくりにおける住民・行政の役割と展開(富樫幸一)

 1 地方都市商店街の衰退  

 2 中心商店街の役割と商業調整 

 3 商店街の中で生まれた新たな再生への動き

 4 おわりに  



第7章 地方都市における地域特性を考慮した地域包括ケアシステムの構築と行政の役割(畠山輝雄)

 1 超高齢化社会の進展と地域包括ケアシステムの構築  

 2 徳島県鳴門市の地域特性  

 3 徳島県鳴門市の地域包括ケアシステムの構築過程  

 4 地域包括支援センターの取り組みと地域ネットワーク

 5 基幹型・地域型のセンター間における連携  

 6 地域包括ケアシステムにおけるローカル・ガバナンスのあり方 



第8章 縁辺地域における公共サービス供給維持に向けた公民連携(佐藤正志)

 1 はじめに  

 2  サービス供給における公民連携の全国的な状況:指定管理者制度を事例に  

 3 えりも町の一括業務委託の展開とサービス供給の実態 

 4 えりも町における関係アクターの相互関係とローカル・ガバナンス 

 5 おわりに  



第9章 「 平成の大合併」後の自治体内格差とローカル・ガバナンス(丸山真央)

 1 「平成の大合併」と自治体内格差

 2 浜松市と旧佐久間町の自治体内格差

 3 旧町スケールの新しい住民組織  

 4 自治体内格差に向きあうローカル・ガバナンス

 5 まとめにかえて



第10章 条件不利地域における観光まちづくりの展開(中條曉仁)

 1 条件不利地域と地域振興の課題 

 2 小値賀町の人口と産業の特質  

 3 観光まちづくりに至る経緯とその主体形成 

 4 観光まちづくりと住民の関わり

 5 観光まちづくりとローカル・ガバナンス



終  章 日本におけるローカル・ガバナンスの実態と地理的含意(佐藤正志・前田洋介)

 1 事例各章の内容の要約 

 2 ローカル・ガバナンスの形成・意思決定過程と地理的条件との関係

 3 ローカル・ガバナンスの地理的範囲  

 4 ローカル・ガバナンスのリスケーリング  

 5  日本におけるローカル・ガバナンスの実態と地理的含意:本書のまとめにかえて

佐藤 正志[サトウ マサシ]
静岡大学教育学部准教授

前田 洋介[マエダ ヨウスケ]
新潟大学教育学部准教授

目次

ローカル・ガバナンスとは何か
第1部 理論編(ローカル・ガバナンスをめぐる政策的展開―市町村行政の「守備範囲」と「公共」の担い手を中心に;ローカル・ガバナンス台頭の社会・経済的背景;ローカル・ガバナンスを捉える視角;リスケーリングの政治としての「大阪都構想」)
第2部 事例編(ボランタリー組織の台頭とローカル・ガバナンスの形成―名古屋市における災害・防災への取り組みを事例に;地方都市のまちづくりにおける住民・行政の役割と展開;地方都市における地域特性を考慮した地域包括ケアシステムの構築と行政の役割;縁辺地域における公共サービス供給維持に向けた公民連携;「平成の大合併」後の自治体内格差とローカル・ガバナンス;条件不利地域における観光まちづくりの展開;日本におけるローカル・ガバナンスの実態と地理的含意)

著者等紹介

佐藤正志[サトウマサシ]
静岡大学教育学部准教授

前田洋介[マエダヨウスケ]
新潟大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

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ガバナンスとは、「公」をめぐり、政府や企業、住民、非営利組織など自律性を持った多元的な主体が参加するとともに、相互関係や交渉を通じて、社会的・経済的な問題に対する意思決定を図るプロセス(9頁)。ローカル・ガバナンスとは、対象とする分野や現象の地理的範囲に関して、「国家より狭域のガバナンス」として捉えることとする(13頁)。64頁の表を見る限り、ローカル・ガバメントの方がよい。社会民主主義だし、ケインズ主義の完全雇用だから。ローカル・ガバナンスは、新自由主義だし、マネタリズムだし、私化だから、よくない。 2017/10/04

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