内容説明
六八年五月を発端にかつてあれほどまでに燃え上がった資本主義への批判はなぜその力を失ったのか。資本主義の新たな精神の下での新たな形態の搾取と抑圧を分析し、「批判」の再生を構築する現代フランス社会学の最重要文献。
目次
第2部 資本主義の変容と批判の武装解除(労働の世界における防衛手段の弱体化)
第3部 資本主義の新たな精神と批判の新たな形態(社会的批判の再生;芸術家的批判の試練)
結論 批判の力
追記 運命論に抗う社会学
著者等紹介
ボルタンスキー,リュック[ボルタンスキー,リュック] [Boltanski,Luc]
1940年生まれ。フランス社会科学高等研究院(EHESS)教授。現代フランスを代表する社会学者のひとり。経済的世界を主領域に道徳と正義をめぐる独自の社会学を追求する
シャペロ,エヴ[シャペロ,エヴ] [Chiapello,`Eve]
1965年生まれ。フランス高等商業学校(HEC)教授。マネージメントの専門家であり、『芸術家対マネージャー』をはじめ、文化と資本主義の関係、経済的世界におけるイデオロギーの変容をテーマとしている
三浦直希[ミウラナオキ]
1970年生まれ。上智大学外国語学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。20世紀フランス思想専攻。現在、上智大学ほか非常勤講師
海老塚明[エビズカアキラ]
1953年生まれ。一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科後期博士課程単位修得退学。現代資本主義論専攻。現在、大阪市立大学大学院経済学研究科教授
川野英二[カワノエイジ]
1968年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。社会学専攻。現在、大阪市立大学大学院文学研究科准教授
白鳥義彦[シラトリヨシヒコ]
1966年生まれ。京都大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。社会学専攻。現在、神戸大学大学院人文学研究准教授
須田文明[スダフミアキ]
1960年生まれ。早稲田大学政治経済学部、京都大学法学部卒業、同大学院農学研究科博士課程中退。博士(農学)。社会経済学専攻。現在、農水省農林水産政策研究所上席主任研究官
立見淳哉[タテミジュンヤ]
1977年生まれ。関西大学文学部卒業。名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。博士(地理学)。社会経済学専攻。現在、大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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